バイクに関する知識を深めるクイズをお届けします。10問あるこのクイズでは、バイクの技術やしくみ、運転免許、走行特性など、二輪車に関する様々な知見を問います。バイクの基本からちょっと奥深い話まで、バイクに詳しくなりたい方は是非チャレンジしてみてください。バイクに乗ったことがない方にも、クイズを通してバイクの魅力を発見してもらえれば幸いです。知識と楽しさが詰まった、バイクファンなら見逃せないクイズ特集をお楽しみください。
Q1 : カウンターステア(逆ハンドル操作)で左に曲がるときの初動操作として正しいものはどれか?
カウンターステアは高速走行時の基本的な旋回操作で、左に曲がりたいときは左側のハンドルを軽く前方へ押す(または右を引く)ことで前輪の向きを一瞬右に向ける働きを作り出し、その慣性とジャイロ効果で車体が左へ傾き、左方向へ旋回を始めます。多くのライダーにとって直感に反する操作ですが、速度があるほど有効であり、正しい力の入れ方・タイミングを習得することで安定した旋回が可能になります。
Q2 : 三元触媒(3-way catalyst)は自動車や二輪車で主にどの汚染物質を同時に処理することを目的としているか?
三元触媒は、ストイキオメトリック(理論空燃比)付近の燃焼条件で効果を発揮し、一酸化炭素(CO)と未燃焼の炭化水素(HC)を酸化して二酸化炭素や水に変えると同時に、窒素酸化物(NOx)を還元して窒素(N2)や酸素に戻すという三つの機能を持ちます。これらを同時に処理するためには空燃比の管理が重要で、O2センサーやECUによる閉ループ制御が不可欠です。二輪車ではサイズと耐熱性、触媒の効果を保つ設計が課題となります。
Q3 : 燃料噴射(フューエルインジェクション、FI)システムの代表的な利点として最も適切なものはどれか?
燃料噴射システムは吸入空気量、エンジン回転数、スロットル開度、冷却水温度など複数のセンサー情報をECUが判断して最適な噴射量と噴射タイミングを制御します。これにより冷間始動性の向上、燃費の最適化、排出ガス低減(触媒との相性向上)や高度・温度変化への自動補正が可能になります。ただしシステム自体は電子制御と高圧ポンプなどで複雑になるため、整備や診断は専門的になりますが、総合的な利点が大きく現代二輪車では主流となっています。
Q4 : 2ストロークエンジンの特徴として正しいものはどれか?
2ストローク(2サイクル)エンジンは、吸入・圧縮・燃焼・排気の一連の工程をクランクシャフト1回転で完了し、毎回のピストン往復で燃焼(出力行程)が発生するのが特徴です。一般に吸排気はポート開閉やリードバルブで行われ、四行程エンジンのような吸排気バルブを持たない設計が多いです。利点は構造が簡単で高出力密度を得やすいこと、欠点は燃焼効率や排ガスが劣ることや潤滑に工夫が必要な点です。二輪ではかつて小排気量車やオフロードで多用されましたが、排ガス規制で普及は減少しました。
Q5 : アンチロックブレーキ(ABS)の主な効果は何か?
ABSは車輪がロックしてスキッド(滑走)するのを防ぐために、ブレーキ圧を瞬時に制御する装置です。ロックを防ぐことで操舵性を失わず、危険回避や直進安定性を保てる点が最大の利点です。ただし、必ずしもどの路面でも停止距離が短くなるわけではなく、砂利道や深雪などでは効果が限定的な場合があります。またABSはブレーキそのものの制動力を増す装置ではなく、滑りを防いで制御性を高めるための補助装備であること、定期的な点検やセンサー、配管系の整備が必要な点も重要です。
Q6 : 燃料のオクタン価(オクタン価)が低い場合、エンジンで起こりやすい現象はどれか?
オクタン価は燃料の自己発火しにくさ、すなわちノッキングに対する耐性を示します。オクタン価が低い燃料を高圧縮比や進角されたエンジンで使用すると、点火前に混合気が自己発火してしまい、ノッキング(デトネーション)が発生しやすくなります。ノッキングは異常燃焼音だけでなくピストンやシリンダーの損傷、ベアリングなどの故障原因にもなり得ます。現代のFI車はノックセンサーで点火時期を補正する機能を持ちますが、推奨オクタン価を守ることが重要です。
Q7 : ドライブチェーンに適切なテンション(遊び)が必要な主な理由はどれか?
チェーンのテンションが緩すぎると走行中にチェーンが跳ねたりスプロケットから外れる危険が増え、ショック荷重によりチェーンやスプロケットが早期に摩耗します。逆に張りすぎるとハブベアリングやスイングアーム、トランスミッション出力軸へ過大な負荷がかかり、これも故障の原因になります。適切な遊び(メーカー指定値)に調整し、定期的な注油と摩耗点検を行うことが安全性と耐久性を保つ鍵です。
Q8 : 1969年に登場したホンダCB750が二輪史で画期的とされる理由はどれか?
ホンダCB750は1969年の登場当時、比較的手頃な価格で高性能な並列4気筒エンジンを市販車として提供し、フロントディスクブレーキなどの先進装備を採用したことで「スーパーバイク」の先駆けと評されました。量産車としての性能、信頼性、整備性を兼ね備えた点が業界に大きな影響を与え、多気筒化と高性能化の方向性を定着させました。これによりスポーツバイク市場が拡大し、以降の大型四気筒モデルの普及につながりました。
Q9 : スリッパークラッチ(滑りクラッチ)の主な目的は何か?
スリッパークラッチはライダーが急激にダウンシフトしたときに発生する伝動系への逆トルクを制御し、後輪の跳ねやロック、車体の不安定化を防ぐための機構です。通常のクラッチは完全に直結されますが、スリッパークラッチは一定以上の逆トルクで滑る(スリップする)構造を持ち、エンジン回転と車輪回転の差によって伝わる衝撃を和らげます。これによりライダーがスムーズにギアを落とせ、リアタイヤやスプロケット、ギア群へのダメージを低減します。特に高出力車やスポーツ走行では有効で、燃費改善や始動補助が主目的ではない点にも注意が必要です。
Q10 : 日本の運転免許制度において、普通自動二輪免許(大型を除く)で運転できる排気量の上限はどれか?
日本の免許区分では、普通自動二輪免許(いわゆる中型二輪)は排気量400cc以下の二輪車を運転できます。125cc以下を対象とする小型限定(小型自動二輪)は別枠で、原付は50cc以下などの区分もあります。400ccを超える二輪車を運転するには大型自動二輪免許が必要です。免許の細かな条件には排気量だけでなく、AT限定や年齢要件、技能試験の有無などもありますので、取得や適応の際は警察庁や運転免許試験場の最新情報を確認してください。