ピアノに関する基本的な知識を問う、10問のクイズをお届けします。これらのクイズでは、ピアノの歴史、構造、奏法、そしてさまざまな作品について尋ねています。ピアノを愛する人なら誰でも楽しめるはずです。ぜひ、ご自身の知識を確認しながら、ピアノの魅力をさらに発見していただければと思います。
Q1 : ピアノで音が出る原理として最も正しいものはどれですか? 鍵盤が空気を震わせて音を出す 弦に指を触れて直接振動させる ハンマーが弦を打って弦を振動させ、その振動が音に変わる 電気信号を用いてスピーカーで音を鳴らす
アコースティックピアノの音は、演奏者が鍵盤を押すと機械的なアクションによりハンマーが弦を打ち、弦が振動することで発生します。弦の振動は弦自体だけでなくサウンドボードに伝わり、サウンドボードの大きな面積が空気を効率よく振動させて豊かな音を放ちます。電子ピアノのような電気的手法でスピーカーを鳴らす楽器も存在しますが、伝統的なグランドやアップライトピアノではハンマー打弦とサウンドボードによる共鳴が音の基本原理です。
Q2 : コンサートピッチの『A=440Hz(A440)』とは何を意味しますか? 440弦のピアノを指す ラの音が440セントの高さであることを示す Aが通常より高いことを示す一般的な表記 ラ(A)の基準音の周波数が440ヘルツで国際的に広く参照される調(基準)であることを示す
A=440Hz(A440)は、コンサートピッチの基準としてラ(A4)の振動数を440ヘルツと定めたものです。この基準は20世紀前半以降に国際的に広まり、オーケストラや合奏、スタジオ録音などで一致したピッチで演奏するための参照点として用いられます。歴史的には地域や時代により基準ピッチは変動しており、例えばA=415HzやA=432Hzなども使われてきましたが、現代の多くの場面ではA=440Hzが標準的に採用されています。
Q3 : ピアノメーカーのSteinway & Sons(スタインウェイ)はどの都市で創業されましたか? ニューヨーク ロンドン ハンブルク ベルリン
Steinway & Sons(スタインウェイ)は創業者ヘンリー・E・スタインウェイ(当初はHeinrich Engelhard Steinweg)が1853年に米国ニューヨークで設立したピアノ製造会社です。創業後間もなく高品質のピアノで名声を得て、後にドイツのハンブルクにも工場を設立しましたが、会社の創立の場はニューヨークです。スタインウェイは以後、グランドピアノの設計やアクションの改良で重要な役割を果たし、多くのコンサートホールやピアニストに愛用されるブランドとして知られています。
Q4 : ピアノの中間ペダル(ソステヌート・ペダル)の主な機能はどれですか? 全ての音の音量を均等にする 押さえた時点で鳴らしている特定の音だけを持続させ、それ以降に弾く音は持続しないようにする 全ての音の音色を暗くする ピアノのチューニングを一時的に変える
ソステヌート・ペダル(中間ペダル)は、ペダルを踏んだ時点でダンパーが上がっている弦だけを保持し、それらの音だけを持続させる機構です。これにより、例えば低音の和音を持続させながら上段で独立してメロディを奏でるといった表現が可能になります。普通の右ペダル(ダンパーペダル)は全ての音のダンパーを上げてしまうのに対し、ソステヌートは選択的に持続させるためのもので、楽譜上の特定の効果を実現する際に用いられます。メーカーやモデルによっては機構の有無や動作に差があります。
Q5 : ピアノを最初に発明したとされる人物は誰ですか? ヨハン・ゼバスティアン・バッハ バルトロメオ・クリストフォリ アントニオ・ストラディバリ ゴットフリート・ジルベルマン
ピアノの原型を発明したのはバルトロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori)とされています。彼は17世紀末から18世紀初頭にかけてイタリア・フィレンツェで“gravicembalo col piano e forte”(ピアノ・フォルテの原型)を開発し、鍵盤を押す強さに応じて音量が変わる楽器を作りました。クリストフォリ以前のチェンバロは鍵盤の強弱が出にくかったのに対し、ハンマーが弦を打つ機構を採り入れたことがピアノの本質的な発明とされています。その後、各地で改良が重ねられ現在のピアノへと発展しました。
Q6 : 「月光(Moonlight)」という通称で知られるピアノソナタの作曲者は誰ですか? ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト フリデリック・ショパン ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン クロード・ドビュッシー
「月光」の通称で知られるのはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2で、正式な副題は“幻想風ソナタ(Quasi una fantasia)”です。ベートーヴェン自身が「月光」と命名したわけではなく、詩人ルドヴィヒ・レルシュタープが第1楽章を海に照る月光になぞらえたことから通称が広まりました。作品は悲哀を帯びた美しい第1楽章、軽やかな第2楽章、激しく技巧的な第3楽章から構成されており、ロマン派への橋渡しをする重要なレパートリーとなっています。
Q7 : グランドピアノの左側のペダル(ウナ・コルダ、una corda)の主な機能は何ですか? 弦の振動を即座に消す 特定の音だけを持続する ハンマーのフェルトを硬くする ハンマーの打弦位置を横に移動させて打弦位置を変え、音色や音量を変える
ウナ・コルダ(左ペダル)はグランドピアノでハンマーアクション全体をわずかに横方向に移動させ、通常は三本の弦のうち一つまたは打弦位置を変えることで音色と音量を柔らかく変えます。英語では“soft pedal”と呼ばれますが、アップライトピアノでは作用が異なり、ハンマーが弦に近づくなどの方法で音量を下げます。歴史的にはウナ・コルダは文字通り「一つの弦」を意味し、古いピアノでは実際に一弦だけを打つ設計のものもありましたが、現代のグランドピアノでは打弦位置の変化による音色変化が主です。
Q8 : 現代の鍵盤楽器で広く使われている『平均律(等分平均律)』の特徴はどれですか? 1オクターブを12等分して半音が等しい比率になるように調律する 純正律(整数比)に基づいてすべての和音を完全に純粋にする ピタゴラス音律に基づき完全五度を基準に調律する 長三度を全て同一にする
平均律(等分平均律)は1オクターブを12等分し、各半音の比率を等しくする調律法で、12音間の音程比が等しくなるように対数的に配分します。この方式により、すべての調で演奏でき、転調や複雑な和声が自由に行える利点があります。歴史的には純正律やピタゴラス音律、ミーントーンなど他の調律法が用いられ、特定の調での和音の純度が重視されましたが、鍵盤楽器で多様な調性を扱うには平均律が便利であり、今日のピアノや多くの楽器のコンサートピッチで標準的に使用されています。
Q9 : ショパンの『エチュード Op.10』を書いた作曲家は誰ですか? フランツ・リスト フレデリック・ショパン ロベルト・シューマン クロード・ドビュッシー
『エチュード Op.10』はフレデリック・ショパンの代表的な作品集で、1830年代に作曲された12の練習曲です。各曲は高度なピアノ技術を要求すると同時に音楽的完成度が高く、演奏会曲としても頻繁に取り上げられます。ショパンのエチュードは技術的な練習曲という枠を超え、独立した芸術作品として評価されており、Op.10の中では「第1番のアルペジオ」「第12番(革命)」などが特に有名です。リストやシューマンもエチュードを書いていますが、Op.10はショパンの作品番号です。
Q10 : ピアノの標準的な鍵盤数は何鍵ですか? 88鍵 76鍵 61鍵 97鍵
現代の標準的なピアノは88鍵(A0からC8まで)を備えています。この配列は19世紀末から20世紀初頭にかけてほぼ標準化され、多くのコンサートグランドやアップライトピアノがこの88鍵を採用しています。歴史的にはフォルテピアノや初期のピアノで鍵数が少ないもの(約50〜80鍵)も存在しましたが、現代のクラシックやポピュラー音楽のレパートリーは88鍵を前提に作曲・編曲されることが多く、ピアノ製造メーカーや学校・コンサートホールでも88鍵が標準になっています。
まとめ
いかがでしたか? 今回はピアノクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はピアノクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。