ブータンは南アジアに位置する小さな内陸国ですが、古くからの仏教文化や自然豊かな環境が注目されています。本記事では、ブータンの首都や国技、通貨、国旗、最高峰、開発思想、国獣、隣国など、ブータンに関する基本的な知識を問うクイズを10問ご紹介します。ブータンについての理解を深めるきっかけとなれば幸いです。
Q1 : ブータンが国境を接している国の組み合わせはどれか? インドとネパール(India and Nepal) インドと中国(India and China) ネパールと中国(Nepal and China) バングラデシュとインド(Bangladesh and India)
ブータンは南アジアの内陸国で、南側と西側・東側の大部分がインドと接し、北側は中華人民共和国(チベット自治区)と国境を接しています。ネパールやバングラデシュとは国境を接していません。地理的にインドと中国の間に挟まれた位置にあり、そのため外交・安全保障・経済において隣国との関係が重要です。
Q2 : ブータンの国花はどれか? シャクナゲ(Rhododendron) 蓮(Lotus) マリーゴールド(Marigold) ヒマラヤの青いケシ(Blue poppy/Meconopsis)
ブータンの国花はヒマラヤに自生する青いケシ(Meconopsis spp.、通称ブルーポピー)で、高地の冷涼な環境に適応した美しい青色の花が特徴です。文化的にも高く評価され、自然保護の対象ともなっています。観光や植物相の象徴としても用いられることがあり、国の自然遺産を象徴する花の一つです。
Q3 : ブータンの国旗に描かれている動物はどれか? 竜(Thunder Dragon/ドラゴン) 虎(Tiger) 鷲(Eagle) 象(Elephant)
ブータンの国旗中央には白い竜(通称ドゥルク、Thunder Dragon)が描かれています。竜は国名ブータンの別名「ドゥルク・ユル(竜の国)」に由来し、白は純潔と忠誠を、竜が爪に抱える珠は国民の繁栄や富を象徴します。旗の黄色と橙色は世俗の王権と仏教の宗教的伝統を表しており、竜は国旗の中心的モチーフです。
Q4 : ブータンの最高峰で、しばしば世界で最も登頂が困難かつ未登頂とされる山はどれか? ジョモラリ(Jomolhari) ガンカール・プンシャム(Gangkhar Puensum) カンチェンジュンガ(Kangchenjunga) エベレスト(Everest)
ガンカール・プンシャム(Gangkhar Puensum)は標高約7,570メートルで、ブータンに位置する山として知られています。登頂記録がほとんど無く、数十年にわたり未登頂とされることが多い山の一つです。ブータン政府は文化的・宗教的配慮から高峰への登山を制限しており、そのため世界で最も高い未踏峰の候補としてしばしば言及されます。
Q5 : 「国民総幸福量(GNH)」という概念を掲げ、近代ブータンの開発思想として知られる概念が初めて公に紹介されたのはどの年か? 1980年 1999年 1972年 2008年
国民総幸福量(Gross National Happiness, GNH)の概念は、第四代国王ジグメ・シンゲ・ワンチュクが1972年前後に公に言及したことが発端とされています。GNHは経済成長(GDP)だけでなく、文化、環境、良識あるガバナンスなど多面的な幸福を重視する政策理念として発展し、ブータンの国家運営に大きな影響を与えました。その後指標化や政策への組み込みが進みました。
Q6 : ブータンの国獣とされ、保護対象にもなっている動物はどれか? ヒマラヤ・タール(Himalayan tahr) ユキヒョウ(Snow leopard) シカ(Deer) タキン(Takin)
タキン(Takin)はブータンの国獣とされる大型の反芻動物で、独特の顔つきとがっしりした体格を持ちます。英語名は'Takin'、学名はBudorcas taxicolorに属し、ヒマラヤ東部の高地に生息します。保護対象であり、国立公園や保護区で保全措置が取られています。タキンはブータンの自然と文化の象徴でもあり、観光資源とも関連します。
Q7 : ブータンの国技はどれか? サッカー(Football) アーチェリー(Archery) ポロ(Polo) クリケット(Cricket)
ブータンの国技はアーチェリー(Archery)で、伝統行事や地区対抗の競技会で非常に重要な位置を占めます。アーチェリーは単なるスポーツを越えて社交や祭礼の要素を持ち、試合中は歌や掛け声、ユーモアを交えたやりとりが行われるのが特色です。近年は国際競技規格に合わせた近代的な装備も用いられますが、伝統的な弓術文化は今も色濃く残っています。
Q8 : ブータンの公用語は何か? ネパール語(Nepali) 英語(English) ゾンカ語(Dzongkha) チベット語(Tibetan)
ブータンの公用語はゾンカ語(Dzongkha)で、チベット語派に属する言語です。ゾンカ語は『ゾン(要塞)』で用いられてきた言葉という意味があり、公式文書や教育、行政で用いられています。英語は教育や国際的交流で広く使用されますが、国家として公式に定められている言語はゾンカ語であり、文化的・宗教的伝統とも深く結びついています。
Q9 : ブータンの通貨は何か? インドルピー(Indian Rupee) ロシアルピー(Russian Rupee) バングラデシュ・タカ(Bangladeshi Taka) ニュルタム(Ngultrum)
ブータンの法定通貨はニュルタム(Ngultrum, 通貨コード BTN)です。ニュルタムはインド・ルピーと等価に固定されており、実際にはインド・ルピーも国内で広く流通します。通貨制度はインドとの経済的結びつきの強さを反映しており、両通貨の取り扱いは国の貿易や日常取引において重要な役割を果たしています。
Q10 : ブータンの首都はどれか? ティンプー(Thimphu) パロ(Paro) プナカ(Punakha) フェンツォリン(Phuentsholing)
ティンプー(Thimphu)はブータン王国の首都であり、政府機関や王宮が置かれている都市です。標高が高い谷に位置し、他の主要都市と比べて行政・経済の中心となっています。歴史的には古い要塞(ゾン)や仏教寺院が多く、近年は首都機能の整備が進み教育機関や官庁が集中しています。首都の名称や機能に関する基礎的な地理知識としてティンプーが正解です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はブータンクイズをお送りしました。
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今回はブータンクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。