ココアには豊かな風味と健康効果があると注目されています。本記事では、そんなココアに関する10の興味深いクイズに挑戦しましょう。カカオの学名や加工工程、成分特性、世界の生産動向など、ココアの魅力を様々な角度から探っていきます。チョコレートやココアの知識を深め、ココアの魅力に迫る一助となれば幸いです。ココアのクイズを通じて、新しい発見や学びが得られるはずです。ぜひお楽しみください。
Q1 : ココアに用いられるカカオバターの融点としておおむね正しいのはどれか?
正解は約34℃前後です。カカオバターは人の体温近くである約34〜38℃程度で溶ける特性を持っており、このため口に含むと滑らかに溶けて口どけの良さを生みます。融点は主にトリグリセリドの組成や結晶形(ポリモルフィズム)によって変わり、製品のテンパリングや保存性に関係します。高温や不適切な結晶化は白化(ブルーム)を招くことがあります。
Q2 : 焙煎後に豆を破砕し、殻とカカオニブ(粒)を分離する工程を指す英語の専門用語はどれか?
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Q3 : ココアの原料となるカカオの学名として正しいものはどれか?
正解はTheobroma cacaoです。カカオは学名をTheobroma cacao(テオブロマ・カカオ)といい、南米原産の常緑低木または小高木です。果実はカカオポッドと呼ばれ、その中にカカオ豆(種子)が多数入り、これを発酵・乾燥・焙煎してチョコレートやココアの原料とします。Theobroma grandiflorum(グランディフロルム)はババスやカカオに近縁ですが別種で主に果肉利用、Theobroma bicolorも別種であり、Sterculia属は全く別の樹種です。栽培や品種の違いは風味や収量に影響します。
Q4 : ココア豆の加工で、豆の発酵が主に行われる目的はどれか?
正解は「苦味や渋みを減らし風味の前駆体をつくるため」です。生のカカオ豆は果肉とともに発酵させることで豆内部で化学反応が進み、タンニンの減少や苦味成分の変化、風味の前駆体(アミノ酸や還元糖など)が生成されます。これにより焙煎時に特徴的なチョコレート香が発達します。発酵は風味形成に極めて重要であり、乾燥や焙煎、破砕・焙炒と連携して最終的な品質が決まります。
Q5 : 世界のカカオ生産量が最も多い国はどこか?
正解はコートジボワール(象牙海岸)です。長年にわたりコートジボワールは世界最大のカカオ豆生産国であり、西アフリカ地域が世界生産の大部分を占めます。ガーナやナイジェリアも主要生産国ですが、換算トン数でコートジボワールが上回ることが多く、国際市場や価格変動に大きな影響を与えます。生産は小規模農家が主体であり、気候や病害、収穫方法が品質と収量に影響します。
Q6 : ダッチ処理(アルカリ処理)されたココアパウダーの特徴として正しいのはどれか?
正解は「色が濃くなり風味が穏やかになる」です。ダッチ処理はココア粉末をアルカリ溶液で処理してpHを上げ、酸味を中和し色調を暗くする工程です。これにより溶けやすさや色の安定性が向上し、風味はまろやかになりますが、フラバノールなどの一部成分は減少する場合があります。カカオバター含有量やタンパク質量を直接増やす処理ではありません。
Q7 : ココアパウダーとココアマス(カカオマス)の主な違いはどれか?
正解は「ココアパウダーは脱脂されていて、ココアマスはカカオバターを含む」です。ココアマス(カカオマス)は焙煎したカカオ豆をすり潰して得られる固形状の物で、カカオバターとカカオ固形分を含みます。ココアパウダーはこのマスを圧搾してカカオバターを部分的に除去した後に粉砕したもので、脂肪分(カカオバター)の割合が低く、粉末状のため飲料や製菓で使いやすくなります。
Q8 : ココアに含まれる主要なアルカロイドで、利尿作用や刺激作用があるが、カフェインより穏やかなものはどれか?
正解はテオブロミンです。テオブロミンはココアやチョコレートに豊富に含まれるアルカロイドで、心血管系に対する影響や利尿作用、気管支拡張作用などを持ちます。カフェインと同族の化合物ですが、刺激作用は一般にカフェインより穏やかで、血管拡張や気分改善に寄与するとされます。犬など一部の動物には毒性が高いため注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はココアクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はココアクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。