緑茶の魅力を探る!10の質問で深掘る緑茶クイズ
緑茶は日本の伝統的な飲み物の代表格です。その歴史や製法、成分などには奥深い知見が隠れています。この10問の緑茶クイズでは、茶葉の収穫から製造、そして茶の効能まで、緑茶の豊かな世界を掘り下げて探ります。緑茶に詳しい方も、そうでない方も楽しめる内容となっています。緑茶の魅力を存分に味わってみてください。
Q1 : 玉露や被覆栽培されたお茶を抽出する際、一般的に推奨される湯温はどの範囲か?
玉露は被覆により旨味成分のテアニンが多く渋味が抑えられているため、低めの湯温(一般に50〜60℃程度)でゆっくり抽出するのが推奨されます。低温で抽出すると旨味が引き出され、苦味や渋味が出にくくなります。抽出時間は短め(例えば1分前後)に設定することが多く、湯温と抽出時間の調整で味のバランスを整えます。
Q2 : 抹茶を製造する際、碾茶を抹茶にするために行われる最終的な工程は何か?
抹茶の最終工程は碾茶を石臼で挽いて極めて細かい粉末にすることです。伝統的に石臼(御抹茶用の低速の石臼)でゆっくり挽くことで熱の発生を抑え、香味成分を損なわずに均一な粒子に仕上げます。挽き方や石臼の管理によって風味や口当たりが変わるため、製粉工程は抹茶品質にとって非常に重要な工程です。
Q3 : 茶葉に含まれるテアニンが人体に与える影響として正しいものはどれか?
L-テアニンは脳波に作用してα波(リラックス状態に関連)を増やすことが報告されており、緊張を和らげリラックス感を促す効果が知られています。カフェインとともに摂取されると覚醒とリラックスの両方の効果が得られるとされ、代謝や血圧に劇的な悪影響を及ぼすものではありません。とはいえ影響の強さは個人差があり、過剰摂取は避けるのが無難です。
Q4 : 日本で一般的に「煎茶」と呼ばれる緑茶の製法として正しいものはどれか?
煎茶は日本の代表的な緑茶で、摘採した茶葉を蒸して酵素の働きを止め(酸化を防ぎ)、その後揉み工程で形を整え、最後に乾燥して仕上げます。この「蒸し」の工程が日本茶の特徴で、中国緑茶に多い「炒る(焙炒)」工程とは異なります。蒸すことで青い香りと新鮮な旨味が保たれる一方、加工工程の違いが味わいの差を生みます。
Q5 : 鎌倉時代に茶の栽培法や喫茶の普及に寄与し、『喫茶養生記』を著して健康面での茶の効用を説いたことで知られる人物は誰か?
鎌倉時代に臨済宗の僧であった栄西(えいさい、鎌倉初期)は中国から茶種や喫茶習慣を紹介し、自著『喫茶養生記』で茶の健康効果や飲み方を説きました。これにより日本での栽培と喫茶文化の普及が促進されました。なお、茶の伝来自体は僧侶を通じてそれ以前から行われていましたが、栄西は特に栽培と日常的な喫茶の普及に重要な役割を果たした人物として歴史に名を残しています。
Q6 : 煎茶と玉露の栽培・製法の違いで、玉露の特徴として正しいものはどれか?
玉露は収穫前に覆いをかけて日光を遮る被覆栽培を行うことで、葉中のアミノ酸(特にテアニン)が増え、旨味が強くなり渋味の元であるカテキンの合成が抑えられるのが特徴です。被覆によって光合成量が減るため葉緑素は増えますが、テアニンが多くなることでまろやかな味わいが生まれ、抽出時の湯温や抽出時間を低めにすることで甘みと旨味を引き出します。石臼挽きや焙煎、発酵は玉露の定義ではなく、特に被覆栽培が主要な特徴です。
Q7 : 抹茶の原料となる工程で、最終的に石臼で挽かれる前の蒸して乾燥させた葉を何というか?
抹茶はまず茶葉を蒸して揉まずに葉脈や茎を取り除き、乾燥させた「碾茶(てんちゃ)」を原料とします。碾茶を石臼で丁寧に挽くことで粉末状の抹茶が得られます。煎茶や玉露と製法は異なり、碾茶は揉まずに成形せずに葉を平らに乾燥させるため、粉にしたときに滑らかな舌触りと均一な粒度が得られます。碾茶を挽く工程や石臼の速度・温度管理が抹茶の香味に大きく影響します。
Q8 : 緑茶の旨味成分として知られ、特に被覆栽培(玉露など)で増加しリラックス効果があるアミノ酸はどれか?
テアニン(L-テアニン)は緑茶に含まれるアミノ酸の一つで、被覆栽培のように日光を遮ることで葉に蓄積されやすくなり、旨味や甘みの主要因になります。テアニンは脳波に影響を与えリラックスを促すとされ、カフェインと併存することで覚醒と落ち着きを両立させるとも言われます。化学的にはグルタミン酸由来のアミノ酸で、味覚的には旨味成分として評価されます。
Q9 : 日本国内で生産量が最も多いお茶の産地(都道府県)はどこか?
日本国内で生産量が最も多いのは静岡県です。静岡は温暖な気候と山間の適度な傾斜地を生かした茶園が広がり、全国屈指の生産量を誇ります。静岡茶は地域によって香味の差があり、牧之原や掛川などのブランドが知られています。宇治(京都)や鹿児島も重要な産地ですが、量的には静岡が最大であり、全国の茶産業における中心的な役割を担っています。
Q10 : 緑茶の渋みや渋味の主成分で、抗酸化作用があることで知られる成分はどれか?
カテキンは緑茶に豊富に含まれるポリフェノールの一種で、渋み(収斂性)をもたらす主要成分です。代表的なものにEGCG(エピガロカテキンガレート)などがあり、抗酸化作用があるとされるため健康関連の研究で注目されています。ただし効果には条件や摂取量が関わるため過大な効能表示には注意が必要で、味覚的にはカテキン量が多いと渋みが強く感じられます。
まとめ
いかがでしたか? 今回は緑茶クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は緑茶クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。