コーヒーの魅力を探る!コーヒークイズ10問
コーヒーはおいしさと健康効果から世界中で愛飲されているドリンクですが、その起源や製造過程、品種の特徴など、意外と知らないことが多いのが現状です。この10問のクイズに答えながら、コーヒーのより深い魅力を発見していきましょう。コーヒーの知識が深まれば、より一層おいしく楽しめるはずです。あなたはコーヒーの達人になれるでしょうか?
Q1 : フレンチプレス(プレス式)抽出で一般に推奨される挽き目と浸漬時間の組み合わせとして正しいのはどれですか?
フレンチプレスでは粗挽きの粉を用い、湯温は約90〜96℃、浸漬時間は一般に3〜4分が目安です。粗挽きにすることでフィルターを通過する微粉が少なく、抽出時の過抽出や口当たりの悪さを避けられます。抽出後はゆっくりとプレスして液体と粉を分離します。過度に長く浸すと過抽出で苦味が出やすく、細挽きは目詰まりや過抽出の原因になります。
Q2 : 世界で生産量が最も多いコーヒー生産国はどこですか?
世界のコーヒー生産量で長年首位を占めているのはブラジルです。ブラジルは広大な農地とさまざまな気候帯を持ち、アラビカとロブスタの両方を大量に生産しています。生産規模の大きさから世界市場に大きな影響を与え、輸出量も多いため国際価格や供給に影響を及ぼします。生産地域によって風味や品種が異なり、産地表示やトレーサビリティが重要視されるようになっています。
Q3 : ロブスタ(Coffea canephora)の特徴として正しいのはどれですか?
ロブスタ(Coffea canephora)はアラビカに比べて耐病性や耐暑性に優れ、標高の低い地域や熱帯の平地でも育てやすい品種です。一般にカフェイン含有量がアラビカより高く、味わいは力強く苦味や土っぽさを感じやすいことから単独で高級コーヒーに使われることは少なく、インスタントやブレンド、エスプレッソのクレマ向上など用途が分かれます。
Q4 : エスプレッソ抽出において一般的に目標とされる抽出時間はどれですか?
エスプレッソ抽出では一般的に20〜30秒程度を目安にすることが多いです。これは通常、16〜20g程度の挽いたコーヒー(シングルやダブルの設定により変動)から約30〜40ml(レシピにより1:1〜1:2など)を抽出する際の標準的な時間帯で、抽出時間が短すぎると未抽出の酸味が強く、長すぎると過抽出による渋味や苦味が出やすくなります。コーヒーの挽き目、タムピング、機器の圧力や温度も時間と合わせて調整が必要です。
Q5 : デカフェ(カフェイン除去)でよく使われる「スイスウォータープロセス」の特徴として正しいのはどれですか?
スイスウォータープロセスは化学溶媒を用いない水ベースのデカフェ方法で、まずグリーンコーヒー抽出液(GCE)を作り、このGCEに浸すことで味成分を保持したままカフェインのみを活性炭などのフィルターで除去します。溶媒を使わないため残留溶媒の懸念がなく、風味の損失を最小限に抑えることが可能です。ただしコストは比較的高めで、プロセス管理が品質に影響します。
Q6 : 焙煎度合いで「シティロースト(City roast)」はどの程度の分類に入るか?
シティローストは一般に中煎り(ミディアムロースト)に分類され、焙煎の第1クラック後から第2クラックが始まる前の段階に相当します。このレンジでは酸味と甘味のバランスが比較的良く、豆本来の風味を保ちながらロースト由来の香ばしさも感じられます。油分が表面に浮き出るのはさらに深煎りになったときで、シティローストでは表面は比較的ドライです。
Q7 : コーヒーの起源として最も広く知られている国はどこですか?
コーヒーの起源として最も広く言及されるのはエチオピアです。伝説的にはヤギ飼いのカルディがコーヒーの効果を発見した話があり、学術的にはアラビカ種(Coffea arabica)の野生種が高地のエチオピアに由来すると考えられています。エチオピアは多様な遺伝資源と地域ごとの風味差を持ち、歴史的にも交易を通じてイエメン経由で中東やヨーロッパに広がったことが記録されています。これらの点から、コーヒー発祥地としての位置づけが確立しています。
Q8 : コーヒー豆の主要品種で、一般に酸味が繊細でフレーバーの複雑さが高いとされるのはどれですか?
アラビカ種(Coffea arabica)は一般に風味が繊細で酸味やフルーティーさ、複雑な香味を持つと評価され、高品質コーヒーの主流を占めます。栽培には高地と適度な気候が求められ、カフェイン含有量はロブスタより低めです。ロブスタは耐病性や収量が高くカフェイン含有量が多めで味わいは力強く苦味が強い傾向があり、リベリカやエクセルサは地域的に栽培され風味特性が異なります。
Q9 : スペシャルティコーヒーの品質評価で主に用いられる方法はどれですか?
スペシャルティコーヒーの品質評価ではカッピング(cupping)が中心的な役割を果たします。カッピングでは同一条件で抽出したコーヒーを官能的に評価し、香り、フレーバー、酸味(アシディティ)、ボディ、後味、均一性、欠点豆の有無などをスコア化します。SCA(スペシャルティコーヒー協会)などの基準によりスコアが定められ、高評価の豆はスペシャルティと認定されることが多いです。これにより生産者の管理やトレーサビリティが重視されます。
Q10 : コーヒーの精製方法のうち、ウォッシュド(washed)精製の特徴として正しいのはどれですか?
ウォッシュド精製(洗浄式)は、収穫したチェリーから果肉を物理的に取り除き、残ったミューシレージを発酵で分解して水で洗い流し、その後乾燥させる方法です。このプロセスにより雑味が取り除かれ、結果としてカップにおけるクリーンで明瞭な酸味や香りの表現が得やすくなります。一方、ナチュラル(乾燥)精製は果肉ごと乾燥させることでフルーティーな香味が強く出ることが多いという違いがあります。
まとめ
いかがでしたか? 今回はコーヒークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はコーヒークイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。