ナッツに関する様々な知識を試す、ナッツクイズ10問。植物学や栄養学の視点から、ナッツの正体や特徴をチェックできる内容です。ヘーゼルナッツやアーモンド、クルミなどのナッツ類の分類や成分、生産地など、意外と知らないナッツの豆知識が満載。真のナッツとそうでないものの違いや、オメガ3脂肪酸など健康面での特徴も確認できます。ナッツ通になるチャンス、楽しみながらナッツ博士を目指しましょう。
Q1 : 100グラムあたりのカロリーが最も高いナッツは次のうちどれか? アーモンド クルミ ピーナッツ マカダミアナッツ
ナッツ類は脂質を多く含むため高カロリーですが、特にマカダミアナッツは脂質割合が非常に高く、100グラムあたりのエネルギー量(およそ700キロカロリー台)がナッツの中でも上位に入ります。他のナッツも高カロリーですが、一般的な目安としてマカダミアは最もエネルギー密度が高く、少量で満腹感を得られる反面カロリー摂取には注意が必要です。
Q2 : ブラジルナッツ(ベラトレットリア属)は自然分布している生態系はどれか? サバンナ(乾燥草原) 温帯林(落葉広葉樹林) 山岳地帯(高地) 熱帯雨林(アマゾン熱帯林)
ブラジルナッツ(Bertholletia excelsa)はアマゾン熱帯雨林に自生する大型高木で、主にブラジル、ボリビア、ペルーなどの熱帯雨林域で見られます。これらの樹木は森の中で非常に高く成長し、果実は地面に落ちてから収穫されることが多いため、持続可能な森林に依存した形で収穫されます。また、種子の発芽や生育には特定の昆虫による授粉や森林の生態系が重要であり、熱帯雨林の保全が生産にとって重要です。
Q3 : 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が最も多いナッツは次のうちどれか? マカダミアナッツ アーモンド ピスタチオ クルミ
マカダミアナッツは脂肪組成のうち一価不飽和脂肪酸(主にオレイン酸)が非常に高く、ナッツ類の中でも特に一価不飽和脂肪酸の割合が大きいことで知られています。これにより風味がまろやかで口当たりが良く、血中脂質への影響に関する研究でも注目されます。他のナッツも一価不飽和脂肪酸を含みますが、マカダミアは総脂肪に対する割合が高いため「最も多い」とされます。健康面では一価不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸に比べて好ましいと考えられています。
Q4 : カシューナッツの主要生産国として近年生産量が最も多い国はどれか? インド コートジボワール(象牙海岸) ベトナム ブラジル
カシューナッツは世界各地で生産されていますが、近年は西アフリカ諸国が生産量を伸ばしており、コートジボワール(象牙海岸)はカシューナッツの生産で上位に位置しています。なお、ベトナムやインドも重要な生産・加工国であり、特にベトナムは加工・輸出で優位に立つことが多い点が特徴です。生産量は年や統計機関で変動するため、最新のFAOや各国統計を参照すると詳細な順位が確認できます。
Q5 : α-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)を多く含むナッツはどれか? アーモンド クルミ カシューナッツ ヘーゼルナッツ
クルミは植物性のω-3系脂肪酸であるα-リノレン酸(ALA)を比較的多く含むナッツとして知られています。クルミに含まれるALAは心血管リスク低減に関連するとされ、ナッツ類の中でもオメガ3系の供給源として注目されます。アーモンドやヘーゼルナッツ、カシューナッツにはALAは少なく、代わりに一価不飽和脂肪酸やその他の栄養素(ビタミンE、マグネシウム等)が豊富です。
Q6 : アーモンドは植物学的にどの部分に相当するか? 果皮 種子 胚乳 葉
アーモンドは被核果(drupe)の核の内部にある種子に相当します。つまり、食用とする「アーモンド」は果実の種子であり、外側には果皮と硬い殻が存在します。一般に“ナッツ”として扱われますが、植物学上は石果類の一種で、桃や桜んぼと同じ仲間の果実構造に由来します。このためアーモンドと真正のナッツ(例:ヘーゼルナッツ)とは形成過程が異なりますが、栄養的には脂質やタンパク質が豊富でナッツ類として広く利用されています。
Q7 : ピスタチオ(ピスタチオ)はどの植物科に属するか? カバノキ科(Betulaceae) ブナ科(Fagaceae) ウルシ科(Anacardiaceae) マメ科(Fabaceae)
ピスタチオ(Pistacia vera)はウルシ科(Anacardiaceae)に属し、カシューナッツやマンゴーなどと同じ科に分類されます。この科にはウルシオールという物質を持つ種もあり、科内の植物に対する接触性皮膚炎を引き起こすものがあります。ピスタチオ自体は食用として広く栽培されますが、同じ科であることからアレルギー反応や植物学的な特徴が共通する点があるため、分類的な理解が臨床や栽培においても役立ちます。
Q8 : 樺(シラカンバ)花粉症に関連する花粉‐食品症候群(口腔アレルギー症候群)で交差反応を起こしやすいナッツはどれか? ピーナッツ カシューナッツ ヘーゼルナッツ アーモンド
樺(シラカンバ)花粉症に関連するPollen-Food Syndromeでは、樺花粉中の主要アレルゲンBet v 1と類似したタンパク質を持つ食品で交差反応が起きやすく、ヘーゼルナッツはその代表例のひとつです。特に北欧やヨーロッパでこの現象がよく報告されており、口唇や口腔内のかゆみ・腫れなどの症状が出ることがあります。加工や加熱で一部のアレルゲンは変性する場合がありますが、症状が強い場合は医師との相談が必要です。
Q9 : どれが植物学的に「真正のナッツ(真のナッツ)」に該当するか? ヘーゼルナッツ(ハシバミ) アーモンド クルミ ピーナッツ
真正のナッツ(botanical nut)は単一の胚珠が成熟して硬い殻を形成し、その中に種子が残る果実を指します。ヘーゼルナッツ(Corylus属)はこの定義に当てはまり、外果皮が硬い殻となるため真のナッツです。一方、アーモンドは被核果(ドライな核果)で種子、クルミは核果の仲間に近い石果由来、ピーナッツはマメ科の地下の莢(さや)にできるため、分類上はナッツではありません。この違いは料理や栄養学では曖昧に扱われがちですが、植物学的には明確に区別されます。
Q10 : ピーナッツ(落花生)はどの植物分類群に属するか? マメ科(Fabaceae) ブナ科(Fagaceae) カバノキ科(Betulaceae) バラ科(Rosaceae)
ピーナッツ(Arachis hypogaea)はマメ科(Fabaceae)に属する植物で、いわゆる豆類の一種です。花は地上で受粉した後に柄が伸びて地中に潜り、地中で莢(さや)を形成するという特異な生育形態(地中結実)を持ちます。栄養学的には脂質が多くナッツに近い扱いを受けますが、植物学的には大豆や落花生などと同じマメ科に分類され、莢や子葉の構造などがマメ科の特徴を示します。
まとめ
いかがでしたか? 今回はナッツクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はナッツクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。