おでんの歴史と文化を感じながら、おいしさや楽しみを探る「おでんクイズ」。伝統的な具材や地域性、調理法の特徴など、おでんにまつわる豆知識を10問をご用意しました。おでんは冬の定番料理ですが、その奥深さはまだまだ発見がありそうです。このクイズを通して、皆さんもおでんの魅力をより感じていただければ幸いです。
Q1 : おでん種として「がんもどき」は主に何から作られるか?
がんもどき(がんも)は豆腐をすり潰して野菜や刻んだ具材(にんじん、ごぼう、椎茸など)を混ぜ、丸めて油で揚げたものです。別名「飛竜頭(ひりゅうず)」とも呼ばれ、外は揚げて香ばしく中は豆腐のふんわりとした食感が残ります。おでんではだしを含ませて提供され、豆腐由来の旨味と具材の食感が楽しめる伝統的な具材の一つです。
Q2 : おでんが屋台や家庭で簡便に提供され、コンビニの販売が一般化したのは主にどの時代以降か?
おでん自体は江戸時代から発展したとされますが、屋台や家庭の食文化として広く簡便に提供され、さらにコンビニでの販売が一般化したのは戦後、特に昭和中期以降のことです。高度経済成長期以降の流通・小売業の発展やコンビニエンスストアの普及に伴い、温めてすぐ提供できるおでんは冬季の定番商品として定着しました。つまり伝統は古くとも、コンビニ等で日常的に手軽に買える形になったのは戦後のことであると言えます。
Q3 : こんにゃくの原料は何か?
こんにゃくは蒟蒻(コンニャク)芋という塊茎を原料にして作られる加工食品です。蒟蒻芋から抽出した粉末(こんにゃく粉)を水で練り、凝固剤を用いて固めることでゼリー状の食材になります。食物繊維の一種であるグルコマンナンを多く含み低カロリーで満腹感を得やすいため、ダイエット食品としても知られています。おでんでは独特の弾力と味の吸収力が好まれ、灰色っぽい板こんにゃくや糸こんにゃくなどの形で使われます。
Q4 : おでんに添えられることが多い薬味はどれか?
おでんに添えられる代表的な薬味は「からし」(和辛子)です。辛味が素材の油っぽさやだしの味を引き締め、練り物やこんにゃく、大根など多様な具材と相性が良いため広く使われます。地域や店によっては味噌や柚子胡椒、ねぎや生姜を添えることもありますが、家庭でも屋台でもコンビニでもからしが最も一般的な添え物として提供されます。からしは少量で風味が立つため、おでんの味に変化をつける定番の調味料です。
Q5 : ちくわは何の料理か?
ちくわは魚のすり身(すり身)を練って竹や棒に巻きつけ、焼くか蒸して作る管状の練り物です。中心が空洞になっているのが特徴で、焼き目がついたものや蒸しタイプなど製法や風味に差があります。おでんではだしをよく吸う具材として用いられ、弾力のある食感と魚の旨味が楽しめます。ちくわは練り物の一種で、かまぼこやはんぺん、さつま揚げなどと並んで多くの料理に使われます。
Q6 : おでんのだしに一般的に用いられる組み合わせは?
おでんの基本的なだしは、かつお節(鰹節)と昆布(こんぶ)を組み合わせた和風だしが一般的です。昆布のうま味(グルタミン酸)と鰹節のイノシン酸が合わさることで深い旨味が生まれ、それを醤油やみりんで調味して具材を長時間煮込むことで味が染み込みます。地域や店によっては煮干しや椎茸を加えることもありますが、かつお節+昆布が最も基本的で広く使われる組み合わせです。
Q7 : 次のうち、練り物ではないおでん具材はどれか?
おでんの具材には練り物(魚肉や豆腐を加工したもの)と野菜や根菜などの非練り物があり、本問の中で練り物ではないのは「大根」です。大根は厚く切って下茹でや下処理をしたうえでじっくり煮て透明感が出るまで味を含ませるのが一般的で、おでんの中でも人気の具材です。対してさつま揚げ、はんぺん、ごぼう巻きは魚のすり身や加工品を基にした練り物に分類されます。
Q8 : おでんは日本のどの季節に特に消費が増えるか?
おでんは温かい煮込み料理であるため寒い季節に好まれ、特に冬に消費が増えます。寒さで温かい汁物や煮込み料理の需要が高まることに加え、冬の屋台や家庭、コンビニではおでんが定番メニューとして並ぶことが多く、季節商品の扱いをする店舗もあります。地域差や年間を通して提供する店もありますが、一般的におでんは冬場の代表的な家庭料理・外食メニューとされています。
Q9 : 「はんぺん」は主に何から作られているか?
はんぺんは主に白身魚のすり身(すり身)をベースに、山芋やでんぷん類を加えて練り、蒸すか成型して作られる練り製品です。ふんわりとした食感と白い色が特徴で、煮崩れしにくくおでんの汁をよく吸うため人気の具材です。原料の魚は地域や製法により異なりますが、豆腐や小麦グルテンとは別の製法であり、低脂肪でタンパク質が豊富な点もはんぺんの特徴です。はんぺんは焼いたり揚げたりせずそのまま煮ることが多く、だしの旨味を含んだ柔らかな食感が楽しまれます。
Q10 : 関東と関西のおでんだしの違いで正しいものはどれか?
関東と関西のおでんだしの違いはよく言われる特徴で、関東は濃口醤油を使ってやや濃いめの味付けにし、鰹節や昆布などのだしに醤油の旨味を効かせる傾向があります。一方関西は薄口醤油や淡い色合いでだしの風味自体を重視し、昆布だしを強めに使い繊細な味に仕上げることが多いです。ただし実際には店や家庭で様々なバリエーションがあり、地域差はあるもののこのような分け方が一般的です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はおでんクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はおでんクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。