スープの色や質感、主要な材料やその由来など、世界各地のさまざまなスープの特徴を解説した「スープクイズ」。東欧のボルシチからアメリカ南部のガンボ、スペインのガスパチョ、ベトナムのフォーまで、スープ愛好家なら知っておきたい基本的な情報が満載。お気に入りのスープについて、より深く知ることができるでしょう。10問のクイズに挑戦して、スープの奥深さを堪能してみてください。
Q1 : トムヤムクン(タイのスープ)は一般にどのような味の組み合わせで知られていますか?
トムヤムクンはタイの代表的なスープで、レモングラス、カー(ガランガル)、カフィアライムの葉、唐辛子、ナンプラー、ライム果汁などを用いて作られ、辛味(唐辛子)と酸味(ライムやカフィアライム)が特徴的な味の組み合わせです。甘味や旨味も補助的に存在しますが、全体としては辛酸っぱい味わいが際立つスープとして世界的に知られています。
Q2 : 「コンソメ」とは調理用語としてどのようなスープを指しますか?
コンソメは澄んだだし汁を指し、肉や野菜のうま味を濃縮してさらに卵白などを用いて濁りや不純物を取り除き、透明で香り高いブロスに仕上げたものです。フランス料理で発達した技法であり、見た目の美しさと澄んだ風味が特徴です。コンソメはそのまま前菜として出されることもありますし、ソースのベースにも用いられます。
Q3 : ニューイングランドクラムチャウダーの主な具材として伝統的に使われるのはどれですか?
ニューイングランドクラムチャウダーはアメリカ北東部発祥のクリームベースのスープで、主な具材はあさり(クラム)です。あさりの風味を生かすために牛乳やクリーム、じゃがいも、玉ねぎなどを合わせて濃厚に仕上げるのが特徴で、地域差によりベーコンを加えることもあります。海老や魚、鶏肉は別のチャウダーやスープで使われますが、クラムチャウダーはあさりが主役です。
Q4 : ガスパチョ(冷製トマトスープ)はどの国の伝統料理に由来しますか?
ガスパチョはスペイン、特にアンダルシア地方に由来する冷製スープです。生のトマト、きゅうり、ピーマン、玉ねぎ、にんにくなどを細かく刻んだりブレンダーにかけ、オリーブオイルやビネガー、パンを加えて滑らかにするか刻んだまま提供します。暑い気候の地域で冷製の前菜や軽食として親しまれており、地域ごとに具材や濃度の違いがあります。
Q5 : フレンチオニオンスープの上にのせて焼かれることが多いチーズで一般的に使われるのはどれですか?
フレンチオニオンスープには、トーストしたパンの上にチーズをのせて焼き、香ばしく溶かした状態で提供するのが伝統的です。そこに使われる代表的なチーズがスイス系のグリュイエールで、コクがあり溶けやすく香ばしい焼き目がつくためスープとの相性が良いです。ゴルゴンゾーラやモッツァレラ、パルミジャーノも用途がありますが、典型的にはグリュイエールが定番です。
Q6 : ベトナムの代表的なスープ料理フォー(phở)の伝統的なだし(スープストック)は主に何の骨を長時間煮出して作られることが多いですか?
フォー(特に牛肉を使うphở bò)は、牛骨を長時間煮込んで旨味とコラーゲンを抽出した澄んだスープが基礎です。香味野菜とシナモン、八角、クローブ、カルダモンなどの香辛料を加えて香りを付けるのが一般的で、牛のだしが前面に出たスープに薄切りの牛肉やライム、香草を添えて提供されます。鶏ベースのphở gàもありますが、代表的なフォーは牛骨だしが伝統的です。
Q7 : 和風だしのうま味成分である『イノシン酸』が特に豊富に含まれているのはどれですか?
イノシン酸は主に動物性・魚介性の核酸分解産物として豊富に含まれる成分で、鰹節や煮干しなどの魚介系だしに多く含まれます。昆布にはグルタミン酸、干し椎茸にはグアニル酸が豊富で、それぞれ異なるうま味を与え、組み合わせることで相乗効果(旨味の相乗効果)を生み出します。鰹節のイノシン酸は昆布のグルタミン酸と合わせるとより強い旨味を感じさせます。
Q8 : フランス料理で用いる『ルー』は、小麦粉と何を混ぜて作るのが基本ですか?
ルーはフランス料理でソースやスープにとろみを付ける基本的な調味基礎で、溶かしたバター(あるいは油脂)に小麦粉を加えて炒め合わせることで作られます。火の通し方で色や香りが変わり、白いベシャメルや明るい色のルー、濃い色のブラウンルーなど用途に応じたバリエーションが存在します。牛乳や卵、砂糖はルーの構成要素ではありません。
Q9 : ボルシチ(ボルシチュ)の特徴的な赤色は主にどの食材によるものですか?
ボルシチの鮮やかな赤色は主にビーツ(赤かぶとも呼ばれる根菜)に含まれる色素によるものです。ビーツにはベタレイン類(ベタシアニンなど)が豊富で、加熱しても色が残りやすく、スープ全体を赤く染めます。トマトや赤キャベツ、パプリカも赤みを与えますが、伝統的な東欧のボルシチで中心的な役割を果たすのはビーツであり、風味や甘み、独特の色合いをスープに付与します。
Q10 : どのスープが主にオクラをとろみ付けの材料として用いることで知られていますか?
ガンボはアメリカ南部ルイジアナ発祥の郷土料理的スープ/シチューで、オクラを使ってとろみを付ける調理法が伝統的です。オクラの粘性がスープに自然なとろみを与えるほか、フィレ(イラクサ科の葉粉)やルー(小麦粉と油脂の混合)でとろみを調整するバリエーションもあります。ガンボはケイジャンやクレオールの影響を受けた香辛料と海産物や鶏肉を組み合わせるのが特徴です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスープクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はスープクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。