大自然が育んだ、オーストラリア固有の大型鳥エミュー。走る力や抱卵行動など、その魅力的な生態は多くの人々を魅了してきました。この記事では、エミューにまつわるさまざまな知識を10問のクイズを通して楽しく学んでいただきます。エミューの学名や生息地、体の特徴、繁殖行動など、この鳥の魅力が一挙に明らかになるはずです。エミューの謎に迫るこのクイズに、ぜひチャレンジしてみてください。
Q1 : エミューの卵の色は一般にどれか?
エミューの卵は特有の暗緑色(濃い緑色)をしており、この色は殻の色素沈着によるものです。サイズは大型で、殻は頑丈、色は繁殖期の巣環境で目立ちにくくする効果があると考えられます。白色や青色、茶色斑点といった色は他の鳥の卵の例で、エミュー卵の暗緑色は識別しやすい特徴です。
Q2 : エミューの各足にある趾(つま先)の数はいくつか?
エミューの足は前向きに3本の趾(つま先)を持つのが特徴で、この3本趾は高速走行と安定した着地に適しています。ダチョウは2本趾、カソワリや多くの鳥類は3本趾や4本趾の構成が見られるため、趾の数は鳥類の識別に役立ちます。エミューの3本趾は地上移動に特化した形態で、長距離移動や急加速時のバランス保持に寄与します。
Q3 : エミューが発する低く響く鳴き声は一般に何と表現されるか?
エミューは大きな体と特殊な喉の構造により、低周波の低い“ブーミング”と呼ばれる共鳴音を出すことがよく知られています。この音は遠くまで届き、仲間とのコミュニケーションや繁殖期のディスプレイに用いられます。他の選択肢は小鳥やカラスに類する高音や鳴き方であり、エミューの低く響く音とは性質が異なります。
Q4 : エミューの抱卵期間(おおむね)はどれくらいか?
エミューの抱卵期間は一般に約50〜60日、代表的には約56日(8週間)とされます。雄が巣で長期間抱卵し、その間は給餌をほとんど行わないことが知られています。2週間や1週間では孵化には短すぎ、4か月は長すぎるため誤りです。適切な温度と注意深い保護があって初めて雛が正常に孵化します。
Q5 : 国際自然保護連合(IUCN)によるエミューの現状評価(保全状況)はどれか?
IUCNはエミュー(Dromaius novaehollandiae)を現時点で“低懸念(Least Concern)”に分類しています。これは全体としては個体数が大きく減少しておらず、広い分布域を持つため極端な絶滅リスクにはないと評価されているためです。ただし地域ごとに個体数変動や生息地の変化、人間との衝突(農作物被害など)により管理や保護が必要な場合もあります。
Q6 : エミューの学名は何か?
エミューの正式な学名はDromaius novaehollandiaeで、オーストラリア固有の飛べない大型鳥を指します。選択肢1は学名の誤表記、選択肢3はダチョウの学名、選択肢4はヒクイドリ(カソワリ)の学名です。学名は属名と種小名で構成され、Dromaiusはエミュー属、novaehollandiaeは“ニューオランダ(古いオーストラリア名)に由来する種小名”を示します。分類学的にはダチョウ科とは別の系統に位置し、形態や生態の違いが明確です。
Q7 : エミューが自然分布する主な地域はどこか?
エミューはオーストラリア固有の鳥類で、オーストラリア本土のさまざまな生息地に広く分布しています。ニューギニアやタスマニアには歴史的・局所的な話もありますが、現生種として広く自然分布しているのはオーストラリア本土です。南アフリカや南米はダチョウやレアに関連する地域であり、混同しやすいですが、エミューはオーストラリアの草原や森林縁などで見られ、乾燥地帯にも適応しています。
Q8 : 現生の鳥類のうち、エミューより大きいのは次のうちどれか?
エミューは現生の鳥類としてはダチョウに次ぐ大きさ(通例は2番目に大きい)であるため、エミューより大きいのはダチョウ(Struthio camelus)です。ヒクイドリ(カソワリ)は地域によっては非常に頑丈で重い個体もいますが、一般的に最も大きいのはダチョウです。レアやキウイはエミューよりかなり小さく、体格や生態も大きく異なります。
Q9 : 卵の抱卵や子育てを主に行うのはどちらか?
エミューの繁殖行動では雄が抱卵と雛の保護を主に担います。メスは産卵後に複数の巣を巡ることがあり、繁殖期の終わりにはオスが巣で約8週間(おおむね50〜60日)抱卵し、その間ほぼ摂食をほとんど行わず、巣から離れることも少ないです。孵化後もしばらくはオスが雛を連れて移動・保護を行い、オスの子育て行動はエミューの特徴的な生態の一つです。
Q10 : エミューが短距離で出せるおおよその最大速度は?
エミューは走行能力に優れており、短距離での最高速度はおおむね時速40〜50 km程度とされます。風切り羽ではなく脚力で高速走行を行い、長い脚と3本の前向きの趾(つま先)が効率的に地面を蹴って推進力を生みます。選択肢2の20 km/hは日常的な歩行やゆっくりした走りに近く、80〜120 km/hの速度は鳥類では現実的でないため誤りです。
まとめ
いかがでしたか? 今回はエミュークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はエミュークイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。