前足のように尾先を使って物をつかむ「把握尾」を持つことが多い霊長類のグループはどれか?
正解は「アテイダエ科(Atelidae)などの新世界サルの一部」です。把握尾は新世界ザル(南米産のプラチリニ)に特徴的で、とくにアテイダエ科(クモザル、ハナジロオオハナグマ属を含む)やアトエル類のクモザルやヒヒの近縁種が高度に発達した把握尾を持ち、木上生活に適応しています。旧世界ザル(Cercopithecidae)やヒト上科(Hominidae)には把握尾はなく、尾があっても把握機能は発達していないことが特徴です。