防災キャンプを考える際、最も重要なのは基本的な装備と行動の準備です。飲料水や断熱対策、応急手当など、キャンプ中に起こりうる様々な事態に対処できるよう、事前に知識と持ち物を整えておくことが不可欠です。本クイズでは、野外でのライフラインの確保から、地震や津波への対応、傷病時の処置まで、防災キャンプで押さえておくべき重要なポイントを確認していきます。日頃からこれらの知識を身につけ、いざという時に冷静に行動できるよう備えましょう。
Q1 : 夜間に低体温症を防ぐために効果的なのはどれか?
低体温症対策では湿気を逃がすための適切な素材のレイヤリング(ベースレイヤー→保温層→シェル層)と、地面からの熱の奪われを防ぐ断熱性の高いマットやスリーピングパッドの併用が非常に効果的です。綿は湿ると保温性が失われるため推奨されず、アルコールは血管拡張で一時的に暖かさを感じても体温を低下させ危険です。焚き火は有効だが常に頼るのは危険で、就寝時は特に断熱対策が重要です。
Q2 : 深い切り傷を負った場合、まず最初に行うべき処置はどれか?
深い出血がある場合はまず直ちに出血を止めることが命を救う最優先です。清潔な布や包帯で傷口に強く直接圧迫をかけ、可能なら患部を心臓より高くして止血を助けます。止血帯は動脈性で大量出血かつ直接圧迫で止まらない場合に限定して使用すべきで、誤用は四肢の損傷リスクを高めます。傷の洗浄は可能であれば行うが大量出血がある場合には止血優先です。その後速やかに医療機関を受診してください。
Q3 : 携帯電話の回線が使えない場合、被災情報や避難指示を確認するために役立つ道具はどれか?
災害時には携帯電話やインターネットが使えない状況がよく発生します。その際、自治体からの公式情報や気象・警報を受け取るために電池式や手回し式の防災ラジオは非常に有効です。AM/FMやワイドFM、災害用伝送などの受信が可能な機種を用意し、予備電池や手回し充電の使い方を事前に確認しておくことが大切です。SNSは有益な情報源になり得ますが誤情報もあるため公式情報と併用して確認してください。
Q4 : キャンプ場でガスの匂いがした場合、最も適切な行動はどれか?
ガス漏れの匂いを感じたら非常に危険です。直ちにその場を離れて周囲の人に知らせ、火気を使わず、スイッチ操作や携帯の使用による火花も避けます。可能なら安全な場所からガスの元栓やバルブを閉めて換気を行い、火気厳禁の措置を取った上で管理者や消防に通報してください。マッチで確認したり放置するのは爆発・火災の危険が高いため絶対にしてはいけません。
Q5 : 家族やグループでの防災時に事前に決めておくと最も有効なことは?
災害時は携帯電話が使えない場合や充電切れ、回線混雑で通話できないことが多いため、遠距離の連絡先(自宅外の共通連絡先)や集合場所を事前に決め、紙媒体で家族全員が持つようにしておくのが有効です。複数の集合場所(現地・避難所・高台等)と優先順位を決め、集合方法や連絡手段を話し合っておけば混乱を減らせます。携帯だけに依存せず、紙や記憶の共有も重要です。
Q6 : 飲料水を野外で消毒する際、標高が低い場所で安全にするために最低何分沸騰させるべきか?
一般的に、病原体を死滅させるための簡易な水の消毒方法として「沸騰」が推奨されます。海抜に近い場所(低地)では、沸騰状態を維持してから最低1分間加熱することで多くの細菌やウイルス、寄生虫を不活化できます。ただし高地(概ね標高2000m以上)では気圧が低いため沸点が下がり、同等の効果を得るには3分程度の加熱が必要とされます。加熱後は清潔な容器に移し、蓋をして保存することが大切です。
Q7 : キャンプ中に強い地震が発生したとき、テント内にいる場合の最も適切な行動は?
野外のテントは建物とは違い倒壊の危険は少ないが、揺れで立木から枝が落下したり、キャンプ用品が飛ばされる危険があります。テント内に留まると落下物や火器による二次被害を受ける可能性があるため、揺れが収まった後でも余震を想定して速やかにテントから出し、周囲に倒れそうな木や崖、電線がない開けた安全な場所へ移動することが推奨されます。車は転倒や二次災害のリスクがある場合もあるため状況をよく判断してください。
Q8 : 沿岸で長く強い揺れを感じた場合、まず取るべき行動はどれか?
沿岸域で長い揺れや強い揺れを感じた場合は津波の可能性が高く、時間の余裕がないことが多いです。公式の情報を待ってからでは間に合わないことがあるため、直ちに高台や内陸の安全な場所へ移動し、自身の身を守ることが最優先です。海岸に近づいて状況を確認する行為は非常に危険であり、戻る行動も同様に危険を招くため避けてください。避難は迅速かつ冷静に行うことが重要です。
Q9 : キャンプ用の携帯ガスストーブを使用する際の安全対策で正しいものは?
携帯ガスストーブや燃焼器具は一酸化炭素(CO)中毒のリスクがあるため、必ず屋外か十分に換気された開けた場所で使用することが必要です。テント内や車内、密閉空間での使用は絶対に避けるべきで、炭も同様に密閉空間で使うと危険が高まります。使用前に器具の異常がないか確認し、ガスボンベの接続部からの漏れがないか点検し、火気厳禁の標識や周囲への注意も忘れないでください。
Q10 : 防災キャンプで最低限持っていくべき持ち物はどれか?
野外での災害時に最も早く不足して生命に直結するのは飲料水です。怪我や避難で動けない状況が長引くことも想定されるため、成人1人あたり最低でも数日分の飲料水(目安は1日3リットル程度の備蓄を考慮)が重要です。テントや快適品は重要ですが、まずは水の確保が優先されます。また、水だけでなく水を入れる容器や浄水剤・ろ過器も準備しておくと安心です。災害時は給水が止まることがあるため事前の備蓄が命を守ります。
まとめ
いかがでしたか? 今回は防災キャンプクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は防災キャンプクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。