リバークリーン活動クイズ
地域の河川を美しく保つために、多くの人々がボランティアで清掃活動に参加しています。しかし、単なる清掃だけでは河川の環境改善には限界があり、個人や地域社会全体での継続的な取り組みが不可欠です。本クイズでは、河川クリーン活動を通じて、私たちができる具体的な対策や注意点について確認します。ゴミの発生抑制から適切な処理、安全対策、活動成果の評価など、河川保全に必要な知識を深めましょう。クイズに取り組むことで、より効果的で持続可能なリバークリーン活動につなげていただければと思います。
Q1 : 注射器などの鋭利ごみ(シャープス)の適切な処理方法はどれか?
注射針やカミソリ刃などのシャープスは事故(針刺し)や感染リスクが高いため、耐穿刺性のある専用容器(針刺しボックス)に入れて確実に封緘し、自治体の指示、医療機関、または保健所が指定する回収手順に従って処理することが重要です。埋設や通常のごみに混ぜることは二次被害を招く危険があり法律や条例で禁止または厳格に管理されている場合が多いです。清掃時に見つけた場合は触らず通報か主催者の指示に従ってください。
Q2 : 河川の側溝や雨水ますに溜まったごみを取り除くことの主な効果は何か?
側溝や雨水ますに詰まったごみは降雨時に流路を塞ぎ流水を妨げるため、局所的な氾濫や道路冠水、排水能力の低下を引き起こします。これを除去することで水の流れが回復し、都市部や河川沿いの浸水リスクを低減できます。さらにごみが原因で汚濁物質や栄養塩が滞留すると水質悪化や生態系への影響も生じるため、定期的な除去は防災と環境保全の両面で重要です。
Q3 : 長期的に河川のゴミを減らすために有効なのはどれか?
ごみを根本的に減らすには、インフラ整備と住民への啓発が有効です。河川沿いや公園に分別可能なごみ箱や吸い殻ポイ捨て防止の灰皿付き容器を設置し、ルールを分かりやすく示す看板や地域の啓発活動を継続することで、行動変容とごみの発生抑制が期待できます。一時的な清掃やボランティアの増加も重要ですが、持続的な除去と発生抑止を組み合わせることが長期的効果につながります。
Q4 : 流れが速い場所や深みのある場所での活動で必須の安全対策はどれか?
流れが速い場所や深い場所で作業する際は溺水リスクが高いため、ライフジャケット(救命胴衣)の着用が必須です。手袋や長靴、ヘルメットなど他の防護具も重要ですが、水辺での安全を最優先に考えると救命具の着用、単独での作業回避(必ず複数人で行動)、事前の水位や気象確認、携帯電話や浮力確保具の準備が不可欠です。救命設備のない場所では無理をしない判断も重要です。
Q5 : 日本の多くの自治体で資源ごみとして分別・回収されることが多い河川で見つかる物はどれか?
日本では多くの自治体でPETボトルはキャップやラベルの扱いに若干の差はあるものの資源回収の対象となっていることが一般的です。PETボトルは洗浄・ラベル分別の手順を踏めばリサイクル原料として再処理されるため、河川清掃時には他のごみと分けて回収し、自治体の分別ルールに従って出すことが推奨されます。ビニール袋や発泡スチロール、吸い殻は自治体によって処理区分が異なるため、事前確認が必要です。
Q6 : クリーン活動で収集物の効果測定のために記録すべき重要な指標はどれか?
収集物の重量や容量を定量的に記録することは、活動の成果を比較・評価するために最も基本的で重要な指標です。重量や容量を定期的に記録することで、時間経過や場所ごとのごみ発生傾向を解析でき、対策効果の検証や行政への報告、資源配分の判断に役立ちます。参加人数やごみの種類、収集時間などの記録も補助的に重要ですが、定量データとしては重量が最も汎用性があります。
Q7 : 河川クリーン活動でまず準備すべき個人用保護具はどれか?
河川での清掃作業では直接手でゴミを扱う機会が多く、汚物や破片、鋭利物による切創、病原性微生物への曝露を避けるために耐切創性のある手袋や使い捨て手袋の着用が基本的かつ必須です。手袋は触れる面を保護し、作業後の手洗いと組み合わせることで感染リスクを下げます。ピックアップトングや長袖、長靴、ライフジャケット等も状況に応じて重要ですが、個人保護具として真っ先に用意すべきは手を直接保護する手袋です。自治体主催の活動では規定のPPEが示されることもあるため、事前確認と適切なサイズ・材質の選択も必要です。
Q8 : 河川クリーン活動で現場で最も多く見つかるごみはどれか?
多くの河川や海岸清掃の報告で最も頻繁に拾われるのはたばこの吸い殻です。フィルターはセルロースアセテートなどの合成繊維でできており、分解が遅くマイクロプラスチック源となるほか、タールやニコチンなど有害化学物質が含まれているため水生生物にとって有害です。吸い殻は個々は小さく見落とされがちですが数が多いため全体量として大きな問題になり得ます。清掃活動では吸い殻の回収に特化した容器や啓発も重要です。
Q9 : 河川で見つかった際に直ちに市役所や警察等に通報すべきごみはどれか?
化学薬品の容器や中身が不明なドラム缶、液体が漏れている容器などは人体・環境に重大な危険を及ぼす可能性があるため、安易に手で触れたり移動したりせず、まず封鎖し専門機関(市役所の環境担当、消防、警察など)に通報して対応を仰ぐ必要があります。化学物質は揮発、反応、浸透により周辺の土壌や水を汚染するほか、救助者の健康被害も招く恐れがあり、適切な防護具と専門知識をもつ担当者による処理が求められます。
Q10 : 河川や海におけるマイクロプラスチックの主な発生源はどれか?
マイクロプラスチックは主に大きなプラスチックごみが物理的・紫外線等の影響で砕けて細分化したもの、合成繊維の洗濯や衣類の摩耗、タイヤの摩耗粒子などが主要な発生源です。河川は陸上活動からのプラスチックを海へ運ぶ経路になるため、大きなごみを放置すると微小化して長期間にわたり生態系に影響を与えます。たばこのフィルターや化粧品のマイクロビーズも一部寄与しますが、総体としてはプラスチック製品の劣化・破砕が大きな要因です。
まとめ
いかがでしたか? 今回はリバークリーン活動クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はリバークリーン活動クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。