BMXフリースタイルは2020年東京オリンピックで初めて正式種目となり、世界中の注目を集めました。この競技では高度な技術とスリリングなパフォーマンスが魅力です。本記事では、フリースタイルBMXに関する10問のクイズを紹介します。「テイルウィップ」や「デケイド」といった代表的なトリックから、オリンピック金メダリストの紹介まで、この競技の奥深さと魅力に迫ります。BMXファンはもちろん、競技への興味がある方も、この機会にフリースタイルBMXの魅力を感じていただければ幸いです。
Q1 : BMXの起源として正しい説明はどれか?
BMXの起源は1970年代のアメリカ、特に南カリフォルニアで遡るのが一般的です。当時モトクロス競技に憧れた子供たちが自転車でオフロードやダートコースを走り始めたことが発端で、やがて組織的なレースやイベントが開かれるようになりました。1970〜1980年代にかけてレース志向と共にトリック志向のフリースタイル文化が発展し、ボブ・ハロウ(Haro)などの初期のメーカーやライダーが普及に貢献しました。1990年代以降に多様なスタイルと専門ギアが確立されていきました。
Q2 : BMXフリースタイルにおいて『ペグ』の主な用途は何か?
ペグ(peg)はフリースタイルBMX、特にストリートや一部のパークトリックで使われる装備で、ホイールの軸や専用の取り付け部に装着する金属製の円筒状のバーです。ペグを使ってレールや縁石に乗せて滑る「グラインド」や、壁に乗せて静止する「スタール」などのトリックを行います。素材はスチールやアルミなどで、取り付け方法やサイズは用途により異なります。使用時は車輪やハブへの負荷や安全性に注意が必要です。
Q3 : フリースタイルBMXの主なディシプリンに含まれないものはどれか?
フリースタイルBMXは一般にパーク、ストリート、フラットランド、バーティカル(バート)やトレイル(ジャンプ系)などのディシプリンに分かれます。一方でダウンヒルは主にマウンテンバイク系の速度競技で、長い下り坂を高速で走破する種目であり、フリースタイルBMXのカテゴリーには含まれません。フリースタイルは技の表現やトリックの完成度が重視され、ダウンヒルはタイム競技という点で性格が異なります。
Q4 : 『ジャイロ(デタングラー)』の役割はどれか?
ジャイロ(デタングラー)はフリースタイルBMXでハンドルを回転させるトリックを行う際に、ブレーキケーブルがねじれて機能しなくなるのを防ぐための装置です。通常は二重のローター構造で、上部と下部を独立して回転させることでケーブルやブレーキホースのねじれを切り離します。これによりバー スピンやバースピンといったハンドル回転系のトリックを安全に行え、ストリートやパークでのトリックの幅が広がります。メンテナンスや調整が必要ですが、フリースタイルでは非常に一般的な装備です。
Q5 : オーストラリアの選手で、東京オリンピック男子フリースタイルパークで金メダルを獲得したのは誰か?
ローガン・マーティンはオーストラリア出身のフリースタイルBMXライダーで、東京2020(実際は2021開催)の男子パークで金メダルを獲得しました。彼は安定したランと高難度トリックを組み合わせたルーティンで評価され、オリンピック初のフリースタイルパーク金メダリストとなりました。ダニエル・ディアス(ディアーやディアス表記の差異あり)は別の著名選手ですが、マーティンの大会でのパフォーマンスが優れていた点が勝因です。
Q6 : 女性フリースタイルBMXで、東京オリンピック女子パークで金メダルを獲得したのは誰か?
シャーロット・ワーシントン(イギリス)は東京2020の女子フリースタイルパークで金メダルを獲得しました。大会で彼女は難易度の高い技、特にオリンピック競技で注目を集めた360度のテイルウィップ(360タイルウィップ)を成功させて話題になり、初代女子パーク金メダリストとなりました。ハンナ・ロバーツは世界選手権で多数のタイトルを持つ強豪で同大会では銀メダル、ニキータは銅メダルといった結果でした。マリアナ・パホンはBMXレーシングのトップライダーで、種目が異なります。
Q7 : フラットランドでよく見られる『デケイド(decade)』という技はどれか?
デケイド(decade)はフラットランドでよく行われるクラシックな技のひとつで、前輪を支点にしてライダーの体や脚がハンドル周りを一回転(場合によってはそれ以上)する動作を指します。フレームそのものを大きく回すのではなく、ライダーが前輪周りを回転して元のポジションに戻るため、バランス感覚とハンドル操作、足の使い方が重要です。デケイドにはバリエーションが多く、カウントや回転方向を変えたものも存在し、フラットランドのテクニカルな表現を代表する技の一つです。
Q8 : フリースタイルBMXで『フレア(flair)』が最も一般的に行われる場所はどこか?
フレア(flair)はバックフリップと180度のツイストを組み合わせたエアートリックで、主にクォーターパイプやバート(垂直に近いランプ)などのランプセクションで行われます。ランプ上で高く飛び上がりながら後方宙返りに加えて回転を入れ、着地してランプに戻る動作が特徴です。フラットランドやストリートの平地では実行が難しく、ランプの出力と空中での回転スペースがあるバート系のセクションで見られることが多いです。
Q9 : フリースタイルBMXで「テイルウィップ」とはどれか?
テイルウィップはフリースタイルBMXで代表的なトリックの一つで、ライダーがハンドルを握ったままフレーム(ペダルやリア部分を含む車体本体)を軸にして一回転させる技です。前後の駆動系はそのままにフレームが回り、足でペダルやフレームを蹴って回転させて元の位置に戻す動作が含まれます。ストリートやパーク、トレイルなど様々な環境で行われ、ダブルテイルウィップやハーフテイルなどバリエーションがあります。実行には空中での姿勢制御とフレームを受け止める技術が必要で、安全対策としてプロテクターや段階的な練習が重要です。
Q10 : BMXフリースタイルが初めてオリンピック種目になった大会はどれか?
BMXフリースタイル(特にパーク)はオリンピック競技として初めて東京2020大会で採用されました。東京大会はCOVID-19のため実際の競技は2021年に行われましたが、公式には2020大会として実施されています。ちなみにBMXレースは早くにオリンピック種目化され、北京2008で導入されていますが、フリースタイル部門は東京で初めて採用された点が重要です。大会では男子女子ともにパーク競技が行われ、初回ならではの歴史的な金メダリストが誕生しました。