海岸で採れるガラスの中に見られる『サンパープリング(sun-purple)』現象、つまり紫色化の主因として知られているのはどれか?
19〜20世紀に製造された一部のガラスには、透明化のためにマンガン(酸化マンガン)が脱色剤として添加されていました。長年にわたり紫外線にさらされるとマンガンの酸化状態が変化して、透明〜無色だったガラスが紫色やラベンダー色に変わる現象が起こることがあり、これをサンパープリングや日光紫変と呼びます。したがって、海岸で見つかる紫がかったガラスの多くは元々の着色ではなく経年変化によるもので、年代や製造工程の手がかりにもなります。ただし、元来紫色のガラスや人工的に処理されたものも存在するため総合的な判断が必要です。