和菓子好きなら必見! 和菓子の知識を深めるクイズ10問をお届けします。
練り切りと求肥の違い、寒天とゼラチンの特徴、最中皮の材料、こしあんとつぶあんの違い、水ようかんと羊羹の差異など、和菓子の基礎知識から、こだわりの素材や製法まで、楽しみながら学べる内容となっています。和菓子の奥深さにきっと驚かされるはずです。和菓子作りやお茶請けの楽しみ方がきっと広がるはずです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
Q1 : 練り切りなどの上生菓子の色付けに用いられる天然の色素として一般的なものはどれか?
上生菓子の色付けでは、素材の繊細さを損なわない天然由来の着色料が好まれます。代表的にはクチナシ(くちなし:黄色〜橙)、抹茶(まっちゃ:緑)、紫芋や紅こうじ(紫〜赤系)、紅花などがあり、これらを微量ずつ混ぜて自然な色合いを作ります。合成着色料や金属塩は風味や安全性の観点から使われることはあるものの、伝統的・高級和菓子では天然色素が主に使われる傾向があります。
Q2 : 和三盆(わさんぼん)糖とは何か?
和三盆糖は主に四国(香川県・徳島県など)で古くから作られてきた伝統的な製糖品で、サトウキビを原料に独自の精製工程を経て微細な粒子と穏やかな風味、上品な口溶けをもたらすのが特徴です。高級和菓子では砂糖の風味が菓子全体の印象を左右するため、和三盆が好んで使われます。選択肢1〜3は和三盆の実態とは異なります。
Q3 : 和菓子において「水飴(みずあめ)」を加える主な目的は何か?
水飴は糖液で、和菓子の生地に加えると水分を保って柔らかさを持続させる効果や、表面に艶を与える効果があります。また、糖の種類が混ざることで冷却後の結晶化を抑え口当たりを滑らかにし、適度な粘性が成形性を助けます。膨張剤や発酵促進の役割はなく、乾燥を早めるどころかむしろ乾燥を防ぐため、選択肢1〜3は誤りです。
Q4 : 「練り切り」と「求肥(ぎゅうひ)」の主な違いはどれか?
練り切りは白あん(こしあんや白あん)をベースに、練ったり加熱したりして滑らかに整え、季節感のある色や形をつける生菓子素材です。一方、求肥は餅粉・上新粉や餅米を原料に加熱して作る柔らかい餅状の素材で、もちもちとした弾力があり、包餡や和菓子の食感付与に用います。選択肢1は小麦粉を誤記しており、練り切りは主に豆のペーストが基礎です。選択肢3は求肥の性質を誤っており、選択肢4も誤りです。これらの違いは材料組成と食感、用途に起因します。
Q5 : 寒天(かんてん)とゼラチンの和菓子での主な違いはどれか?
寒天(アガー)はテングサやオゴノリなどの海藻が原料の多糖類で、水に溶かして冷ますと比較的高温でも固まり、常温でも安定しているため水ようかんや寒天寄せなどに多用されます。ゼラチンは動物性タンパク質で、低温で溶けやすく、口の中でとろける口当たりになるためプリン類や冷やし菓子に向きます。両者は原料由来や凝固温度、食感、菜食対応の可否(寒天はヴィーガン対応可)などで異なり、用途に応じて使い分けられます。選択肢2〜4は事実と異なります。
Q6 : 最中(もなか)の皮(最中皮)の主原料は何か?
最中の皮は薄く香ばしく焼き上げた“最中皮”で、主にもち米(糯米)を原料とした上新粉や餅粉を使用して作られます。米由来の粉を成形・乾燥または焼成することにより、軽い食感と香ばしさが生まれ、中に詰める餡との食感対比が楽しめます。小麦粉(選択肢2)は異なるテクスチャーを生み、白あん(選択肢3)や寒天(選択肢4)は皮の主原料ではなく、いずれも最中皮の製法説明としては誤りです。
Q7 : 「こしあん」と「つぶあん」の製法上の最も特徴的な違いは?
こしあんは煮た小豆(または白あんの原料)を濾し(漉す)て皮や粒を取り除き、滑らかに仕上げる工程が特徴です。一方、つぶあんは粒を残したまま火入れや調味をして仕上げます。漉す工程によりこしあんは非常に滑らかな舌触りになり、上生菓子や高級和菓子に使われることが多いです。選択肢1や2、4は製法として一般的ではなく、こしあんとつぶあんの本質的な相違点は「粒の有無=漉しの有無」にあります。
Q8 : 水ようかんと普通の羊羹(ようかん)の主な違いは何か?
水ようかんは一般に水分を多く含む配合で、寒天(あるいは寒天と寒天以外の凝固剤)を使い冷やして柔らかく仕上げる夏向けの和菓子です。通常は冷やして提供され口当たりが軽く、保存性は普通の羊羹より短い傾向があります。一方、羊羹は豆のペーストと寒天を比較的硬めに練り固め、日持ちを重視した密度の高い菓子で切り分けて供されます。選択肢1や3、4は事実と異なります。
Q9 : ういろう(外郎)の主原料として一般的なのはどれか?
ういろうは米粉(上新粉や上用粉、または米と澱粉の混合粉)と砂糖を主原料に蒸して作る和菓子で、もっちりとした食感が特徴です。蒸し工程を経るため生地が均一に膨らみ滑らかな食感になります。薄力粉や片栗粉は別の和洋菓子で用いられることはあっても、伝統的なういろうの主原料は米粉類です。はちみつは甘味付与の一つとして用いられる場合はありますが、主原料ではありません。
Q10 : 白あん(しろあん)を作る際に一般的に用いられる豆はどれか?
白あんはその名の通り白い色を活かしたあんで、原料には白いんげん豆や手亡(てぼう)豆と呼ばれる白色系の豆が一般的に使われます。加熱して皮を除き、砂糖と合わせて仕上げることで白っぽく滑らかなあんになります。小豆は通常赤色のあん(こしあん・つぶあん)に使われ、黒豆やさつまいもは別の用途となるため、白あんの原料としては誤りです。
まとめ
いかがでしたか? 今回は和菓子作りクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は和菓子作りクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。