祭囃子で用いられるヨナ抜き音階はどの音階の作り方を指すか?
日本の民謡や祭囃子、演歌などで使われるヨナ抜き音階は、ドレミファソラシドの七音からヨにあたる第4音ファとナにあたる第7音シを抜いた五音で構成されます。ファとシは半音進行を生む不安定な音なので、これを除くことで旋律がなだらかに流れ、裏拍の跳ねや装飾音とも親和性が高まります。祭囃子の笛旋律では同じ音を持続させながら装飾で色を付ける場合が多く、半音階の緊張が少ないヨナ抜きは簡潔で覚えやすいフレーズ作りに適しています。また、打楽器中心の賑やかな音場でも音が濁りにくいという利点があります。