祭囃子でしばしば耳にする擬音『ドドンガドン』の低音部分を担当する太鼓として最も一般的なのはどれか?
ドドンガドンは二拍三連の重厚なフレーズで、神輿が差し上がる瞬間や山車がカーブを切る場面などで高揚感を演出します。この擬音は実際には大太鼓の低いドンと締太鼓の高いガ、再び大太鼓のドンという組み合わせで作られ、中でも基礎となる低音を出すのが口径の大きな大太鼓です。胴が太く皮も厚いため豊かな残響を持ち、人波や屋台の歓声に埋もれず遠方まで拍を伝えます。締太鼓や桶胴太鼓は装飾的な刻みに使われ、鼓は主に能楽器で祭囃子ではほとんど用いられません。