地歌箏曲の基本調弦「平調子」で一の糸が現代音高で最も近い音名は?
平調子は十三絃の基本調弦で、一の糸をD(レ)の音高に設定し、二の糸E、三の糸G…と五度・三度を組み合わせた独特のスケールを構成する。江戸時代の管絃合奏や三味線の本調子と親和性が高く、地歌・箏曲の多くがこの調弦を基準に作曲された。現代ではA=440Hzの平均律が標準だが、箏では伝統的にDを約293Hz前後に合わせる。CやGを基音とする調弦も存在するが、それぞれ雲井調子や雲井六段など別名で区別され、平調子とは異なる体系として扱われる。