岐阜県の郡上おどりは日本三大盆踊りの一つとして有名ですが、毎年“徹夜踊り”が行われるのはいつの期間?
郡上おどりは7月中旬から9月上旬にかけて33夜開催される長丁場の盆踊りで、クライマックスとなる“徹夜踊り”は旧暦の盆に当たる8月13日から16日未明まで連続して踊り明かす。午後8時ごろ始まり翌朝4時頃まで太鼓と三味線が鳴り響き、踊り手も観光客も区別なく輪に入り続けるのが特徴だ。徹夜踊りは江戸時代、城下町八幡の町衆が藩主の許可を得て士農工商を越えた交流を図った歴史を起源とする。現在も道路を封鎖せず町の路地で開催するため、踊り子は提灯がわずかに照らす石畳を下駄で鳴らしながら通り抜ける独特の情緒を味わえる。徹夜という形態は全国でも珍しく、郡上おどりの代名詞として多くの踊り好きが旧盆に岐阜の山あいへ集う。