寄席で開場を知らせるために屋根に設置された太鼓で打たれる合図は何と呼ばれる?
寄席の開場45分前ほどに鳴る『一番太鼓』は、テンテンツクツクテンという独特のリズムで界隈に今日の興行開始を告げる。これを合図に木戸口が開き、常連客は好きな席を確保するため早足で向かう。『揚幕太鼓』は開演直前、『追い出し太鼓』は終演後に叩かれ役割が異なる。『寄せ太鼓』は総称だが、開場の合図としては一番太鼓と言うのが通例であるため覚えておくと便利だ。太鼓の音色を聞くと江戸から続く時間の流れを感じられ、耳で味わう寄席文化の奥深さに気づく。