津軽三味線やロックバンドとのコラボで知られ、現代的なアプローチで浪曲を広めた2000〜2010年代の浪曲師は誰か?
国本武春は「浪曲でもロックでもブルースでも語りは語り」という理念を掲げ、津軽三味線を抱えて自作曲を交えながら浪曲を語る“ニューウェーブ浪曲”を確立した。1987年デビュー後、ロックバンドとの共演や海外フェス出演を行い、若者層に古典芸能の入り口を開いた功績が大きい。神田伯山や春風亭一之輔は講談・落語の噺家、玉川奈々福は女性浪曲師として活躍するが、ロックコラボでメディアを沸かせたのは国本武春である。