落語『死神』で死神の居場所を判別するために使われる道具は?
『死神』は西洋の民話を下敷きに円朝が脚色した怪談噺で、貧乏な男が死神と契約し命を救う商売を始める。病の床の枕元に死神が立つ位置によって助かるかどうかが決まるが、それを可視化する象徴としてベッドサイドに灯る“ろうそく”が登場する。ろうそくの長さが命の残り時間を示しており、芯が短ければ早く消え寿命が尽きる。男は他人のろうそくと自分のろうそくを取り替えようとして失敗し、闇へ落ちる結末になる。よって死神の居場所=命の残りを知る鍵はろうそくである。