『饅頭こわい』の噺で、若者が仲間に嘘をついてまで最後に怖いと主張する飲食物は何?
『饅頭こわい』は人間の“好きなものほど怖いと言ってからかう”心理を笑いに転化した古典で、落語家によっては題名を『饅頭恐い』とも表記する。若者は本当は大好物の饅頭を思い切り食べるために「饅頭が怖い」と嘘をつき、仲間が大量に差し入れすると一人で平らげてしまう。満腹になった後、さらに恩を着せて茶まで飲もうとし「今度は熱いお茶が怖い」と言って締めくくる。この“熱いお茶”が新たな餌として提示されることで、観客は若者の貪欲さと狡猾さに二度笑う構造になるため、正解は熱いお茶となる。