日本で現存する流派の中で国の無形文化財に指定されている最古の総合武術流派はどれか?
天真正伝香取神道流は室町時代の飯篠長威斎家直を祖とし、剣術を中心に槍、薙刀、棒、居合、手裏剣などを網羅する体系を有する。1960年に流派保存会が結成され、1967年に千葉県、1968年に国の無形文化財保持団体に認定された。現存最古とされる理由は、それ以前に伝書が確認できる流派の中で途絶せず連綿と続いている点にあり、古武道研究では基準点とみなされる。また海外への普及も早く、欧米の大学での教習例が多いことから、体系保存と国際研究の両面で大きな影響を与え続けている。