斧刃と突き錐さらに柄先に槍穂を兼ね備え中世スイス歩兵が多用した複合長柄武器はどれか。
ハルバードは二メートル前後の柄に斧刃切断スパイク刺突鈎引倒しそして頂部の槍穂を組み合わせた多機能ポールアームで騎兵の馬足を狙い盾や鎧を絡め落とす戦術で歩兵に優位をもたらした。十四世紀末にスイス傭兵が傑出した戦績を挙げ各国の衛兵武器として広がり儀仗用にも定着する。バルディッシュは大きな斧刃のみグレイブは刀状の刃パイクは刺突専用長槍で構造と用途が異なる。火器時代以降もハルバードは象徴的武具として製造が続き装飾性の高さから収集家に人気である。