1543年に種子島に漂着したポルトガル人によって日本にもたらされ急速に広まった火縄銃はどの国から伝来したか。
種子島に流れ着いたポルトガル商人が所持していたマッチロック式鉄砲は分解研究後ただちに国産化され種子島銃として各地へ伝わった。重要部品である雁木ネジの製作法も地元鍛冶の工夫で克服され戦国大名が大量購入した。長篠合戦などで鉄砲隊が戦術を革新し城郭設計にも影響を与えた。オランダは十七世紀以降スペインは布教目的の来航で鉄砲伝来とは無関係イギリスの影響も限定的で一次史料上伝来国はポルトガルと確定する。