狛犬の配置には例外もありますが、伊勢神宮外宮北御門前などに見られる左右逆配置は何と呼ばれる?
通常は参拝者から見て右が阿形、左が吽形だが、伊勢神宮外宮北御門前や下鴨神社河合社では左右が逆転する。この配列は「逆阿吽配置」と呼ばれ、宮中調度の古式や陰陽道の思想が影響したとする説がある。江戸後期には石工が独自性を示す目的で逆配置を採用する例も増えた。逆阿吽でも阿吽の対概念は維持され、左右を入れ替えることで特定の祭神の性格や方位信仰を強調する場合もある。鑑賞時に左右を確認すると神社固有の信仰背景が理解しやすい。