伝統こけしの十一系統が主に分布する六県以外の府県はどれか?
伝統こけしは東北地方の温泉地を中心に青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の六県で発展し、現在もその範囲内で十一系統に分類されている。新潟県は隣接して木地玩具の産地があるものの、系統としては含まれず、近年は土産物用の創作こけしが少量作られる程度で伝統継承の体系は無い。したがってこの問いでは新潟県が正解となる。他の三県はいずれも古くから工人が多く、系統名では津軽系(青森)、鳴子系(宮城)、肘折系(山形)などが有名である。地域と温泉文化が密接に関わる点もこけしの歴史的特色である。