扇面に金箔や金粉を散らして煌びやかな模様を作る技法として、扇子絵付けで最も一般的に用いられるものはどれでしょう。
砂子は金や銀の薄板を細かく挽いて作った粉を「砂子筒」や小さな袋からまき散らし、接着層(膠や漆)の上に付着させる装飾技法である。紙や絹の扇面に施す場合、接着剤が薄いため重量負担が少なく、開閉の動きでも剥がれにくい長所がある。蒔絵は漆器に限定されることが多く紙面では難しい。箔押しは全面を覆う場合に用いるが部分的な散らし模様には砂子の方が自由度が高い。友禅は染色技法であり直接金粉を撒く工程は含まない。