伝統工芸士の資格を江戸切子分野で取得するために必要とされる実務経験年数の目安は?
経済産業大臣が認定する伝統工芸士制度では、各産地の組合が技能審査を行い推薦する。その受験資格として江戸切子の場合は原則『12年以上』の実務経験が条件となる。長期間にわたり荒摺りから艶出しまで一貫して担当し、高度な技術と材料知識、さらには後進指導能力まで身につけていることが求められる。試験では実技でグラス1個を丸1日で完成させるほか、座学で歴史・材料学・安全衛生を問う筆記も行われるため、12年は単なる年数でなく総合力の裏付けとして機能している。