ローラーダービーは魅力的なスポーツですが、その戦略と細かなルールを理解するのは容易ではありません。この10問のクイズは、ローラーダービーのポジションやルール、歴史などを深く掘り下げ、ファンならずとも興味を持てる内容となっています。ローラーダービーの世界に足を踏み入れてみませんか? クイズに挑戦して、この過激かつ華麗なスポーツの奥深さを感じてください。
Q1 : 世界最大規模の国際ローラーダービー大会で優勝チームに『The Hydra』トロフィーが授与されるイベントはどれ?
『The Hydra』はWFTDA創設時の初代会長Hydra氏の名を冠した優勝トロフィーで、毎年11月ごろに開催されるWFTDA Championshipsの優勝リーグに授与される。MRDAの男子選手権で贈られるのは『Seltzer Cup』、ローラーコンやヨーロッパ・スマックダウンはコンベンションや地域トーナメントであり、Hydraは授与されない。世界中のリーグがランキングを争い、このトロフィーを目指してシーズンを戦うため、答えはWFTDA Championshipsとなる。
Q2 : WFTDAルールでは、試合を構成する1回の小さなユニットを何と呼ぶ?
1試合は30分のピリオド2本で構成されるが、その内部は最大2分で自動終了する小さなユニット「ジャム」の連続によって進行する。ジャムが始まるたびに両チームから最大5人がトラックインし、笛とともにスタート、リードジャマーがコールオフするか2分経過で終了する。野球で言えば打席、アメフトで言えばプレーごとのダウンに相当する細かな単位であり、戦術やラインナップがジャムごとに組み直される。したがって問題の答えはジャムである。
Q3 : ピボットのヘルメットカバーにはどのようなマークが入っている?
WFTDAルールではピボットはブロッカーの一種で、ヘルメットカバーにはジャマーの星とは区別するために1本の縦ストライプだけが描かれている。これにより審判や味方は即座にピボットを認識でき、ジャマーが苦戦する場面でカバーを手渡す「スター・パス」を行えばピボットが新ジャマーに変身できる。星が描かれているのは元ジャマーのみで、番号や模様は規定にない。よって正しいマークは縦のストライプ1本である。
Q4 : WFTDA公認フラットトラックの外周はおおよそ何メートルと定められている?
フラットトラックの規格はWFTDAが示す図面で、外周が概ね200フィート(約60.96メートル)になるように設定されている。コーナー半径とストレートの長さに許容幅があるため正確には58〜61メートル程度だが、公認大会では200フィート基準でラインテープを引く。30メートルだと小さ過ぎてパックが団子になり、90メートルは体育館に収まらず公式戦では見られない。したがって最も近い数値は約60メートルである。
Q5 : ローラーダービーでは1チーム何人のスケーターが同時にトラックに出場する?
ジャム開始時にトラックに立てるのは各チーム5人までで、構成はジャマー1名とブロッカー4名(うち1名がピボット)と定義される。ペナルティにより欠員が出ると4人や3人になることはあっても6人以上になることはルール違反。1970年代の興行形ローラーダービーでは6〜7人編成もあったが、現行フラットトラック競技では一貫して5人で固定されている。よって正解は5人である。
Q6 : ローラーダービーで危険なヒットを行い相手のヘッド付近に接触すると与えられる主なペナルティの種類は?
危険防止のため、相手の首から上のエリアに腕や肩、ヘルメットなどでインパクトを与えると『ハイ・ブロック(High Block)』というメジャーペナルティが科され、選手はペナルティボックスで30秒間待機しなければならない。カッティングはトラック外をショートカットする反則、マルチプレイヤーはリンクやホイップで相手を固定した際に起こる反則、クロックワイズブロックは進行方向逆走でのヒットを指す。頭部は最も重大な負傷に直結するため、ハイ・ブロックは特に厳しく取られる。
Q7 : 2004年に最初期の全米大会『Dust Devil』を主催し、WFTDA創設にも深く関与したアリゾナ州のリーグはどれ?
ツーソン・ローラーダービー(Tucson Roller Derby)は2003年にアリゾナ州で設立された女性フラットトラックリーグで、2004年には最初期の全米大会『Dust Devil Tournament』を開催し、これが後のWFTDAチャンピオンシップの雛形となった。同リーグはWFTDAの創設メンバーでもあり、ルール整備やランキング導入に大きく貢献している。デンバーやローズシティなどは後発、テキサス・ローラーガールズは同時期だが大会運営はツーソンが先例であるため正解はTucson Roller Derbyである。
Q8 : ジャマーがコントロール権を獲得し、ジェスチャーでジャムを早期終了できる特権の名称は?
ジャマーが最初の合法的パスでパックを抜け出した一番手になると『リードジャマー』ステータスを獲得し、両手を腰に当てるコールオフジェスチャーを行うことで2分を待たずにジャムを終了させる権利を持つ。これにより大量失点のリスクを抑え、次のラインナップを有利に整えられる。スター・パスやゴーストポイントは別の概念、Pivot Privilegeは俗称で公式用語ではない。従ってその特権の正式名称はLead Jammerである。
Q9 : WFTDAにおけるペナルティボックスの滞在時間は何秒と定められている?
2014年のルール改正で、ペナルティボックス滞在時間はそれまでの1分から30秒へ短縮された。これは反則で試合が頻繁に4対2や5対3になり流れが停滞するのを防ぐためで、現在のWFTDA、MRDA、JRDAの主要大会すべてで採用されている。60秒や45秒は旧規定や一部ローカル大会で稀に使われただけで、20秒は公式に採用されたことがない。時計が0になれば選手は即座に復帰できるため、正答は30秒である。
Q10 : ローラーダービーで相手を追い抜いて得点を獲得する役割を担うポジションはどれ?
ジャマーはヘルメットカバーに2つの星が描かれ、各ジャム開始後にパックを抜けたのち、相手スケーターを周回ごとに追い抜くことで1人につき1点を得る唯一のポジションである。ブロッカーは防御と味方の援護が主務で得点権はない。ピボットはブロッカーだがスター・パスで一時的にジャマーになれるだけで通常は点を取らない。ブレースはブロッカー同士をつなぐ連結要員を指す戦術的呼称で、公式ポジションではない。したがって得点源となるのはジャマーである。
まとめ
いかがでしたか? 今回はローラーダービークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はローラーダービークイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。