障害物レース(OCR)は、走るだけでなく、高さ、重さ、バランスなど、さまざまな要素を克服しながらゴールを目指す過酷なスポーツです。OCRワールドチャンピオンシップは、世界中のトップランナーが一堂に会する最高峰の大会で、2014年に初開催されて以来、毎年熱い戦いが繰り広げられています。本クイズでは、OCRの歴史や代表的な大会、特徴的な障害物について、10の出題を用意しました。OCRの魅力に迫る一方で、競技の技術面や安全面でのルール、さらには大会の舞台裏についても深く掘り下げていきます。OCRの世界をより深く知るための良い機会となれば幸いです。
Q1 : スパルタンレースで障害物を失敗した際に科される標準ペナルティとして正しいものは? 10回の腕立て伏せ 1分のタイム加算 30回のバーピー 15回のスタージャンプ
スパルタンレースでは障害物の成功率を競技性の要とするため、ロープクライムなどの障害をクリアできなかった場合に30回のバーピー(腕立て伏せとジャンプを組み合わせた全身運動)が科される。計30回は平均2〜3分の時間損失と大きな心拍上昇を招き、技術だけでなく筋持久力も試される。エリートカテゴリーでは審判が回数を厳格にカウントし、短縮やフォーム不良があれば失格となる厳しいルールが敷かれている。
Q2 : Funky Monkey"という名称の連続うんてい障害物を正式に採用している大手OCRブランドは?" Warrior Dash Tough Mudder Rugged Maniac Barbarian Race
Funky MonkeyはTough Mudderで初期から採用されている名物うんてい障害で、参加者は池の上に設置された斜め構造の鉄棒を登り下りしながら渡り切る。握力と体幹が要求され、水面に落ちれば全身が濡れて以降のレースの難度が上がる点も特徴。20メートルを超えることもあり、上級者向けに丸いハンドルやホイールが組み合わされるバージョン2.0も登場した。他ブランドでも類似障害はあるが正式名称として用いるのはTough Mudderだけである。
Q3 : 国際的な障害物レース競技連盟で、GAISFに承認されている団体はどれ? 世界障害物連盟(FISO/World Obstacle) 国際山岳連盟(UIAA) 世界陸連(WA) 国際サッカー連盟(FIFA)
World Obstacleは正式名称をFédération Internationale de Sports d’Obstacles(FISO)といい、2014年に設立された障害物スポーツの国際統括団体である。2019年には国際競技連盟連合(GAISF)から暫定加盟の承認を受け、オリンピック種目入りを目指すロードマップを公表した。各国のナショナルフェデレーションを束ねて世界選手権やコーチ教育、審判資格などを制定し、スパルタンやTough Mudderなど民間ブランドとも協力しながら競技標準化を進めている。
Q4 : スパルタンレース「スーパー」カテゴリーの標準走行距離は? 約5km 約10km 約15km 約21km
スパルタンレースは距離と障害数によりスプリント(約5km・20障害)、スーパー(約10km・25障害)、ビースト(約21km・30障害)、ウルトラ(約50km・60障害)に大別される。スーパーは初級と上級の中間に位置し、舗装路から山岳トレイルまで多彩な路面を10km前後走りながらロープクライムやサンドバッグキャリーなど体力系障害を攻略する。5kmに慣れた参加者が次に挑戦する目標として人気が高い。
Q5 : OCRWCなどで採用される、V字形のフレームを裏向きで上り下りする高難度障害物の名称は? Dragon's Back Skitch Stairway to Heaven Urban Sky
Stairway to Heavenは直角に組まれた二等辺三角形のフレームを逆さまに向いた状態で木製または金属の段を使って登り、頂点を越えたら今度は正面向きで降りる技術系障害である。握力だけでなく体をL字に保持するコアの強さとリズムが要求され、雨天や泥で濡れると難度が一気に増す。2016年以降OCRWCのシグネチャー障害として採用され、アジアや欧州のローカルレースにもコピーが広がった。落下エリアには安全マットや深いピットが設けられ、厳格な安全管理も特徴だ。
Q6 : スパルタンレースでスプリント・スーパー・ビーストの3種目を1年内に完走すると成立する「トライフェクタ」メダルは、何枚の扇形パーツで円が完成するか? 2枚 4枚 6枚 3枚
スパルタンレースでは一年間にスプリント(赤)・スーパー(青)・ビースト(緑)の3種目を完走すると、それぞれの完走メダル裏面に付属する台形のウェッジが1枚ずつ手に入る。3枚を組み合わせると円形のトライフェクタメダルが完成し、達成者には専用フィニッシャーシャツや世界選手権出場権も与えられる。複数回重ねて獲得すると円が二重三重になるコレクター要素があり、ファンのモチベーションを高めている。
Q7 : 2021年のOCR World Championshipsが開催された北米のスキーリゾートはどこ? ブルーマウンテン(カナダ・オンタリオ州) ブレントウッドパーク(イギリス) ストラットンマウンテン(アメリカ・バーモント州) キングスドメイン(アメリカ・オハイオ州)
当初カナダのブルーマウンテンで予定されていた2021年OCRワールドチャンピオンシップは、新型コロナウイルスによる国境制限を受けてアメリカ・バーモント州ストラットンマウンテンリゾートへ開催地を変更して実施された。標高1,181mのゲレンデは急峻な斜面と美しい紅葉で知られ、3km・15km・チームリレーの各競技が設定された。厳しい登坂とテクニカルな障害群の組み合わせが選手を苦しめたが、感染対策を講じつつ2年ぶりに世界中のOCRアスリートが集った意義深い大会となった。
Q8 : OCR世界選手権(OCR World Championships)が初めて開催された年は? 2014年 2013年 2015年 2016年
2014年にアメリカ・オハイオ州キングスドメインで第1回OCRワールドチャンピオンシップが開催された。従来は各ブランドごとの招待制だったが、同大会は世界中のさまざまなレース完走者が条件を満たせば集える初のオープンな世界選手権として注目を集め、以後毎年開催地を変えながら競技の最高峰として地位を築いている。種目は個人15km、短距離3km、チームリレーなど多彩で、障害物技術の総合力が問われる。
Q9 : スパルタンレースを創設し、現在もCEOを務める人物は誰? ホビー・コール ジョー・デセナ ハンター・マクインタイア デイビッド・ワトソン
ジョー・デセナは元ウォール街のトレーダーから転身し、2007年に前身イベントを立ち上げ、2010年にバーモント州で初のスパルタンレースを開催した。彼は『人生を変える厳しい体験』を理念に、世界45か国以上へレースを広げ、年間100万人超の参加者を動員するまでに成長させた中心人物であり、著書やポッドキャストでトレーニング法やストイックな生き方を発信し続けている。
Q10 : Tough Mudderのコース終盤に配置される、電流が流れるワイヤを突破する有名障害物の名称は? Funky Monkey Mud Mile Everest Electroshock Therapy
エレクトロショックセラピーはTough Mudderのフィニッシュ直前に設置される象徴的障害で、最大1万ボルト弱の低電圧が流れる数百本の黄色いワイヤがランナーにぶら下がる。泥で滑る地面を走り抜ける中で不規則にビリッとくる刺激を受けるため恐怖心が大きいが、電流は短時間で安全基準内に制御されており深刻な健康被害は報告されていない。完走写真の苦悶の表情がSNS映えすることも人気の理由だ。
まとめ
いかがでしたか? 今回は障害物レース(OCR)クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は障害物レース(OCR)クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。