トライアスロンには参加者の能力を最大限に引き出すさまざまな戦略と技術が存在します。本クイズでは、オリンピックディスタンスからアイアンマン、さらに競技ルールに至るまで、トライアスロン競技の奥深さに迫ります。専門的な知識を深めつつ、初心者にもわかりやすい解説を心がけています。スイム・バイク・ランの3種目を1つのレースとして完走するトライアスリートの熱意と技術を感じていただければ幸いです。
Q1 : アイアンマン世界選手権(コナ)のランパートの距離は? 10km 21.1km 30km 42.195km
アイアンマン世界選手権コナ大会のランパートはフルマラソンと同じ42.195km。溶岩大地を貫くクイーンKハイウェイは高温多湿かつ強風で、完走タイムを大きく左右する。スイム3.8kmとバイク180.2kmで疲労した身体に42km超のランを課すことがアイアンマン最大の難関で、トッププロでも2時間40分台、完走制限は17時間に及ぶ過酷な戦いとなる。
Q2 : 『ストロングマン』の愛称を持つ宮古島トライアスロンが開催される場所はどこか? 佐渡島 宮古島 能登半島 五島列島
宮古島トライアスロンは沖縄県宮古島市を舞台に行われ、3kmスイム・157kmバイク・42.195kmランという独自のロングディスタンスで『ストロングマン』の愛称を持つ。1985年の開始以来、海とサトウキビ畑を貫く風光明媚なコースと島民の熱い応援で人気が高い。潮流の速い海域、強い向かい風、30℃近い気温が完走率を左右することでも有名。
Q3 : バイクパートで用いられる『ケイデンス』は何を表す指標か? 1分あたりのクランク回転数 走行中の心拍数 空気抵抗係数 ブレーキ制動力
ケイデンスは1分間あたりのクランク回転数を示す指標で、バイクパートの効率を管理するうえで重要。高すぎると心肺負荷が増え、低すぎると筋力負荷が増えるため、一般的には80〜100rpmが最適とされる。パワーメーターやサイクルコンピュータでリアルタイムに確認し、レース後半に脚が攣らないようギア比とともに調整することが上級者の常識となっている。
Q4 : オリンピックディスタンスのスイムパートの距離はどれか? 1.5km 2.4km 750m 3.8km
オリンピックディスタンスのスイムは1.5kmと定められている。これは1974年にアメリカ・サンディエゴで生まれた初期の距離をもとに、ITUが世界共通規格として設定したもの。全体で51.5kmになるようバイク40km、ラン10kmと組み合わせることで、スプリントより長くロングより短いバランスがとれたレースフォーマットとなっている。選手はこの距離をおおむね20分前後で泳ぎ切る。
Q5 : アイアンマン(フルディスタンス)レースのバイクパートの距離は? 90km 180.2km 160km 120km
アイアンマンのバイクパートは112マイル、メートル換算で約180.2kmと決められている。1978年にハワイで誕生した第1回大会で採用されたホノルルセンチュリーライドなど既存イベントの距離を基に統一され、今日まで世界中のアイアンマンレースで共通。選手はエアロポジションをとり6時間前後で走破し、制限時間はおおむね10時間以内に設定されている。
Q6 : WTCSなどエリートトライアスロンレースでバイクパート中に公式に認められている戦術はどれか? エアロバーの未規制使用 レース中の音楽再生 他選手の後ろにつくドラフティング トランジション外での補給受け取り
WTCSなどのエリートレースでは集団走行によるドラフティングが公式に容認されている。これにより先頭をローテーションして空気抵抗を分散し、戦略的に脚を温存するロードレース的展開が生まれる。代わりにハンドル形状やホイール規定が厳しく、TT向けディープリムや長いエアロバーは禁止。音楽再生機器や外部補給は大会規則で禁じられている。
Q7 : トライアスロンで「T2」と呼ばれるのはどの移行区間か? スタート前の準備 スイム→バイク バイク→スイム バイク→ラン
T2はバイクからランへの移行を指す言葉。トライアスロンには二つのトランジションがあり、スイム後にバイクへ移る区間をT1、バイクを降りてからランシューズを履き走り出すまでの区間をT2と呼ぶ。T2では素早いシューズ交換やヘルメットの着脱、補給食の携帯などが勝敗を左右する重要な要素で、上級者はわずか30秒程度で済ませることもある。
Q8 : エイジグループのオリンピックディスタンスでウェットスーツ着用が禁止される水温の基準は? 22℃ 20℃ 24℃ 18℃
World Triathlonはエイジグループの51.5kmレースで水温が22℃以上の場合、安全上ウェットスーツを禁止すると規定している。低水温では低体温症を防ぎ浮力を得るため使用が推奨されるが、高水温で着用すると体熱がこもり熱中症の危険が増すためだ。22℃という閾値は医療データに基づき設定され、プロも同様の基準で裁定される。
Q9 : トライアスロンが初めてオリンピック正式種目として実施された大会はどれか? 1992年バルセロナ大会 2000年シドニー大会 2004年アテネ大会 1996年アトランタ大会
トライアスロンは2000年シドニー大会でオリンピック正式種目として初採用された。ITU設立からわずか11年での実現で、男女とも同じ日程で51.5kmを競い、豪州のオペラハウス周辺に特設コースが組まれた。シドニーでの成功が競技の普及を後押しし、その後すべての夏季五輪で実施され、現在はミックスリレーも採用されている。
Q10 : ドラフティング禁止レースで合法とされるハンドル形状はどれか? 固定ギア用ピストハンドル 長すぎるエアロバー ブレーキレバー付きスタンダードエアロバー(規定内) 90度に曲げた独自DHバー
ドラフティング禁止レースでは空力を追求したDHバーの使用が認められるが、長さや幅に細かな制限がある。ITUルールではブレーキレバー付きスタンダードエアロバーで前端が前輪軸より15cm以内などを満たせば合法。ピスト用の特殊ハンドルや過度に長いバーは安全面で失格対象。規定内バーを使うことで長時間かつ単独走行の効率を高められる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はトライアスロンクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はトライアスロンクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。