創設者ティエリー・サビーヌが1977年のアビジャン‐ニースラリーで迷子になり、ダカールラリー着想のきっかけとなったニジェール北東部の砂漠はどこか
ティエリー・サビーヌは1977年にサハラ横断ラリーに参戦中、GPSもない時代にニジェールのテネレ砂漠で激しい砂嵐に遭い、3日間行方不明になった。過酷さと同時に砂漠の雄大さに魅了された彼は「誰でもこの冒険を共有できるレースを作ろう」と決意し、翌1979年にパリ‐ダカールラリーを立ち上げた。テネレはシルク状の細かな砂と巨大な砂丘が特徴で“砂漠の海”とも呼ばれる過酷な環境であり、サビーヌの理念「挑戦と友情の共有」を象徴する場所となった。