リュージュはサンモリッツなどで発展したそり遊びを競技化した種目で、1964年インスブルック大会でボブスレーから独立した競技として初めて五輪正式種目に加えられた。以降男子・女子シングル、ダブルス、団体リレーなど種目が増え、ドイツ語圏を中心に高い人気を誇る。最初の大会では男女シングルとダブルスの計3種目が実施され、オーストリアとドイツがメダルを分け合った。
Q1 : 冬季オリンピックのリュージュ競技で金メダル獲得数が最も多い国はどこでしょうか?
リュージュ競技のメダルテーブルを見ると、旧東独から統一後のドイツにかけて圧倒的な強さを発揮してきた。1964年の初採用以来、男子シングル、女子シングル、ダブルス、近年の団体リレーまで、ほぼすべての種目で金メダルを量産し、通算金メダル数は30個以上に達する。技術力の高いそり工房、少年期からの選手育成システム、人工冷却トラックの整備などが好成績の要因で、他国は長らくその牙城を崩せていない。
Q2 : リュージュ競技のスタートで、選手が加速を得るために行う動作として最も正しいものはどれでしょう?
リュージュのスタートはタイム全体の約30%を占める重要ポイントで、選手は両手でバーを前後にこぎ、身体をバネのように使って氷上に強い初速を与える。バーを最後に放す瞬間に腹筋と背筋で反動をつくり、そりに乗り込む滑らかな動作が要求される。足で蹴る動作はルール上許可されておらず、ストックや人為的な外力も当然禁止。数センチの腕の伸びや蹴り込み角度の違いが、ゴールで0.01秒の差となって順位を決めることも珍しくない。
Q3 : リュージュ用レーシングスーツの生地として主流となっている、空気抵抗を減らす伸縮性素材はどれでしょうか?
リュージュ用スーツは空力性能を第一に設計され、伸縮性と密着性に優れたスパンデックス系の生地が一般的だ。ポリウレタンを混紡することで表面を滑らかにし、体の凹凸を最小化して乱流を抑える。さらに縫い目を背中側に集めたり、特殊シリコンコーティングを施したりして空気抵抗を削減する工夫もある。吸汗速乾性も備えており、スタート前のウォームアップで大量に出る汗を短時間で発散し体温低下を防ぐ役割も果たす。
Q4 : オリンピックの男子シングルリュージュでは、最終順位を決定するために何本の滑走タイムを合算する方式が採られているでしょうか?
オリンピックの男子・女子シングルは4本滑走の合計タイムで順位を争う方式で、1本ごとのバラツキを平均化し、総合的な滑走技術と安定性を測る狙いがある。初日は通常2本、翌日に残り2本が行われ、4本目終了時点で最も少ない合計タイムをたたき出した選手が金メダルを獲得する。途中でクラッシュや失格があれば合計タイムに大きなペナルティが生じるため、攻めと安全運転のバランスを取る戦略も重要になる。
Q5 : 男子シングルで1992〜1998年と3大会連続でオリンピック金メダルを獲得した史上初の選手は誰でしょうか?
ゲオルグ・ハックルはドイツが誇るレジェンドで、1992アルベールビル、1994リレハンメル、1998長野の3大会連続で男子シングル金メダルを獲得した初の選手となった。極めて安定したフォームとスタートの鋭さ、そして自作そりの改良を継続した技術力が勝因とされる。2002年ソルトレークでも銀を獲得し計5個の五輪メダルを手にした。ハックルの業績は後進のロッホやツォックラーに大きな刺激を与え、ドイツの黄金期を築いた。
Q6 : 世界で最初に人工冷却方式を採用したリュージュ・ボブスレー複合コースが1969年に完成した場所はどこでしょうか?
ケーニヒスゼーの人工冷却コースは1969年に完成し、自然の気温に左右されない安定した氷質を実現したことで、年間を通じた練習や夏季の国際大会開催を可能にした。それまでは気温変化で氷が軟らかくなる自然コースしかなく、スピードや安全性にばらつきがあった。人工コースの成功は世界各地に波及し、カルガリーや長野、ソチなどの近代オリンピック施設へとつながる大きな技術革新となった。
Q7 : FIL の基準で男子シングルのスタート地点からゴールまでのおおむねのコース長として定められている範囲はどれでしょうか?
FILの人工トラック規格では、男子シングルのスタートからゴールまでの距離は概ね1000〜1300メートル、標高差は95〜110メートルの範囲に収めると定められている。これにより最高速度が時速140キロ前後に抑えられ、観客が全滑走を視認できるレイアウトとの両立が図られる。距離が短すぎるとスタートの比重が増し、長すぎるとブレーキゾーンが延びるため、FILはこの範囲を基準として安全性と競技性のバランスをとっている。
Q8 : リュージュがオリンピック正式競技として初めて採用されたのは何年のインスブルック冬季大会でしょうか?
リュージュはサンモリッツなどで発展したそり遊びを競技化した種目で、1964年インスブルック大会でボブスレーから独立した競技として初めて五輪正式種目に加えられた。以降男子・女子シングル、ダブルス、団体リレーなど種目が増え、ドイツ語圏を中心に高い人気を誇る。最初の大会では男女シングルとダブルスの計3種目が実施され、オーストリアとドイツがメダルを分け合った。
Q9 : リュージュの選手がコーナーでそりを操舵するとき、主にどの部位でランナーに圧力をかけて方向を変えるでしょうか?
リュージュは仰向けで足を前にして滑走するため、舵のようなハンドルは付いていない。進行方向の微妙な修正は、ランナーの上面にふくらはぎを押し付けたり、肩でそりのフレームをたわませたりして行う。少しでも圧力のかけ方を誤るとランナーのエッジが食い込み速度を失うため、高速域で正確かつ繊細な足と肩の連携が不可欠で、世界のトップ選手はミリ単位の感覚で操作している。
Q10 : 国際リュージュ連盟(FIL)の本部が置かれているドイツ南部の町はどこでしょうか?
国際リュージュ連盟(FIL)は1957年に設立され、競技の普及とルール制定を行っている。本部はバイエルン州ベルヒテスガーデンに置かれ、アルプスの名コースで知られるケーニヒスゼーに近い。同地にはテスト滑走ができる施設や技術委員会の研究拠点もあり、ソリやランナーの材質の検査、競技規則の改訂作業などが日常的に行われている。これによりドイツの技術と情報発信力が競技をリードしてきた。
まとめ
いかがでしたか? 今回はリュージュクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はリュージュクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。