スノーボードのルールや機材、歴史を知っているリーダーに向けて、スノーボードクイズの記事をお届けします。ここでは10問のクイズを通して、競技ルールや用語、テクニックなどスノーボードの奥深さにスポットを当てます。アスリートの記録や競技の変遷、そして最新の情報まで、スノーボードファンならずとも楽しめる内容となっています。スノーボードの魅力が一層深まる、充実したクイズ特集をご覧ください。
Q1 : 後足側を細くし浮力を高めた深雪専用のボード形状はどれか?
パウダーボードはノーズ幅とロッカーを大きくし、テールを絞り込むことで深雪でも自然にノーズが浮き失速しにくい設計となっている。後足荷重でも前が沈まず、サーフボードに近い滑走感が特徴。ツインチップはノーズとテールが対称でスイッチランがしやすくパーク向け、ディレクショナルツインは汎用的でフリーライドに対応、ディレクショナルはオールマウンテン向けに設計される。それらと区別して最も浮力性能を追求したモデルがパウダーボードと呼ばれる。
Q2 : Tバーリフトを正しく利用する方法として適切なのはどれか?
Tバーリフトは地面にスキーやボードを接雪させた状態で牽引される索道で、バーを腰または腿に当て体を支えるのが正しい乗り方。座るとバランスを崩し転倒リスクが高まり、肩に担いで歩く・ぶら下がる行為は機器損傷や事故につながるため禁止されている。転倒時は速やかにバーを放しコース外へ退避し後続を妨げないことがマナー。ルールを守ることで安全かつ効率的に斜面を登ることができる。
Q3 : CE規格EN1621-2で性能評価されるスノーボード用プロテクターはどれか?
EN1621-2は欧州規格で二輪車用背部プロテクターを対象とし、一定の衝撃エネルギーを吸収できるかを試験する。スノーボードでも転倒時に脊椎を守る目的で同規格品が採用され、クラス1とより高性能なクラス2に分けられる。リストガードやニーパッドはEN14120やEN1621-1、ヘルメットはEN1077など異なる規格で評価されるため、EN1621-2が直接関与するのはバックプロテクターのみである点を理解して選択することが重要だ。
Q4 : スノーボード競技のハーフパイプで、FISが定める最高得点は何点満点か?
FISのハーフパイプではジャッジ5人が技の難易度や完成度、高さ、流れなどを採点し、最高点と最低点を除いた3人の合計を2倍して算出する方式が採られる。その基準となるのが100点満点で、演技の出来をパーセンテージとして直感的に示せるため国際大会やテレビ中継でも統一的に用いられる。歴代でも90点台後半は極めてまれで、満点は理論上達成可能だが現実にはほとんど出ない究極のスコアとして知られる。
Q5 : スノーボードのスタンスで、左足を前にして滑る基本姿勢は何と呼ばれるか?
レギュラースタンスは左足を進行方向に向けて立つ最も一般的な姿勢で、ボードを初めて装着したとき自然に前に出やすい足が左である人が多いことから普及した。右足前のグーフィーに対し、スタンスを入れ替えて滑ることをスイッチ、両足を開いて左右対称にアングルを付ける姿勢をダックスタンスと呼ぶ。レギュラーとグーフィーは前後だけでなくターン方向やトリックの呼称にも影響する重要な概念だ。
Q6 : キャンバー構造のスノーボードは一般にどのような特性を持つと説明されるか?
キャンバーはボード中心部がわずかに反り上がり、ノーズとテールの接雪長が長い構造。荷重時に板が平らになりつつ反発力を生むため、オーリーなどの跳ね返りが強いほか、エッジ全体に均等な圧がかかりアイシーなバーンでもグリップが高い。高速カービングやパークでのポップ感を求めるライダーに好まれる一方、浮力はロッカー形状に劣る。用途に応じた形状選択が性能を最大限に引き出す鍵となる。
Q7 : 2022年北京オリンピック男子ハーフパイプでショーン・ホワイトが記録した最終順位は?
3連覇を逃したショーン・ホワイトは決勝1本目で高得点を狙うもラン後半でミスが出て得点が伸びず、2本目もトライしきれずに4位という結果に終わった。日本の平野歩夢が金メダル、スイスのヤン・シェラーレが銀、オーストラリアのスコッティ・ジェームズが銅を獲得。ホワイトは競技人生最後の五輪で表彰台こそ逃したが、圧倒的なエアとカリスマ性を示し続けたキャリアに観客から大きな拍手が送られた。
Q8 : ハイバックが開閉しブーツを後方から差し込む方式のビンディングは何と呼ばれるか?
リアエントリービンディングはハイバックを倒してブーツを差し込み、戻すだけで装着完了となるスピーディな構造が特徴。従来型ストラップインより着脱が速く、ステップインのように専用ブーツを必要としない利点がある。ゲレンデのリフト降り場でしゃがむ時間を短縮でき、スタートダッシュが求められる競技やパウダーでのこまめな装着にも向く。一方、ハイバック可動部の整備や雪詰まり防止が重要となるためメンテナンスも欠かせない。
Q9 : 日本国内で最も標高の高いリフト終点があるとされるスキー場はどこか?
志賀高原の横手山第3スカイリフトは標高2307メートル地点まで運行し、国内リフトとして最高所に到達する。高標高ゆえに気温が低く雪質が良好で、11月下旬から5月上旬までの長いシーズンを実現。早期練習や春滑走を目的に多くのスノーボーダーが訪れる。白馬八方尾根の最高地点は1831メートル、野沢温泉は1650メートル、蔵王温泉は1661メートルであり、横手山の標高には及ばない。
Q10 : フッ素配合ワックスが最も効果を発揮するとされる雪面条件は?
フッ素は撥水性が極めて高く、雪面に生じる微細な水膜を弾くことで摩擦抵抗を大幅に軽減できる。気温上昇や降雨の影響で雪が湿った状態では板が吸い付くように減速しやすいが、フッ素入りワックスを塗布すると水膜が形成されにくく滑走性が維持される。乾燥した低温パウダーではもともと水膜が少ないため恩恵は限定的で、硬質のハイドロカーボン系ワックスの方が適する場合が多い。したがって湿雪・高湿度条件が最も適した使用場面となる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスノーボードクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はスノーボードクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。