操縦者が落水した際にエンジンを停止させるために用いる安全装置はどれ?
水上オートバイには必ず「ランヤード付き非常停止スイッチ(デッドマンクラッチ)」が装備されている。操縦者が落水すると、手首やライフジャケットに結んだコードがスイッチから引き抜かれ、点火回路が遮断されてエンジンが即停止する仕組みだ。これにより無人の艇が暴走して他人や自分に衝突するリスクを大幅に減らせる。装着を怠った状態で事故を起こすと重大な二次被害や行政処分につながるため、各国の海上保安機関は着用を強く義務付けている。近年は無線式のスマートランヤードも登場しているが、基本的な安全原理は同じである。