ウォータースキークイズ 10問
ウォータースキーは1922年にアメリカで誕生し、1930年代に欧州へ伝わったが、第二次世界大戦で国際的な活動はいったん停滞した。戦後に競技人口が急増し、1949年にフランス・ジュアンレパンで第1回世界選手権が開催されたのが公式な世界大会の始まりとされる。以降、スラローム・トリック・ジャンプの3種目総合成績で世界一を競うフォーマットが続いている。このスポーツの歴史や競技ルール、世界記録など、ウォータースキーに関する基礎知識をテスト。
Q1 : 女子スラロームの世界記録で用いられた最短ロープ長は?
女子スラローム世界記録は2019年にアメリカのレジーナ・ジャクエスが樹立した6ブイブレイク@10.25m(41オフ)。10.25mはブイ中心線からスキーヤーまでわずか1.5m弱しか余裕がなく、一歩の体重移動を誤れば即失敗という極限状態。これより短い9.75mは男子でもまだ6ブイ達成者が僅少で、公認女子記録には存在しない。従って公認最短は10.25mが正答。記録達成時のボート速度は女子最高の55km/h設定である。
Q2 : 日本で毎年開催される国内最大規模のウォータースキー大会は?
日本ウォータースキー連盟(JWSA)が主催する全日本ウォータースキー選手権大会は、各都道府県予選を勝ち抜いた上位選手が集う国内最高峰。スラローム・トリック・ジャンプの3種目総合部門や年齢別カテゴリーが用意され、国体や世界選手権代表選考の指標にもなる。ジャパンオープンは国際招待大会で開催年が不定、ブロック大会や地方大会は規模も限定的。ゆえに最大規模で恒常開催される全日本選手権が正解となる。
Q3 : 国際大会の男子スラローム競技で設定されるボートの最高速度は?
IWWFルールでは男子スラロームのボート速度は時速58km/h(36mph)が上限。6ブイを完遂後にロープを短縮しても速度は据え置きのため、選手は高速域でラインテンションを維持しながら角度を付けて横断する。女子は55km/h、ジュニアやシニアはさらに低速設定。競技ごとに速度設定を覚えることは審判・ドライバー資格の試験でも必須事項である。選択肢中で最も高い58km/hが男子カテゴリーの正答となる。
Q4 : ウォータースキーを世界で最初に考案し1922年に滑走実験を成功させた人物は?
ミネソタ州レイクシティ出身のラルフ・サミュエルソンは17歳だった1922年6月、木製板を足に固定し兄の操船するモーターボートに曳かれて水上滑走に成功した。彼は自作のスキー板で改良を重ね、湖畔で連日デモを行い「水上でも雪上のように滑れる」ことを証明。これが現代ウォータースキーの原点とされ、特許は取得しなかったが地元紙が報道し全米へ拡散した。他の選択肢は現代の競技者や無関係人物であり、創始者として認められるのはサミュエルソンだけである。
Q5 : ウォータースキー世界選手権が初めて開催された年は?
ウォータースキーは1922年にアメリカで誕生し、1930年代に欧州へ伝わったが、第二次世界大戦で国際的な活動はいったん停滞した。戦後に競技人口が急増し、国際統括団体(当時のIWSF)が1949年にフランス・ジュアンレパンで第1回世界選手権を開催。これが公式な世界大会の嚆矢とされる。以降は隔年開催が定着し、スラローム・トリック・ジャンプの3種目総合成績で世界一を競うフォーマットが続いているため、最初の開催年は1949年が正解となる。
Q6 : スラローム競技で最初にロープを短縮する際の長さは?
スラローム競技ではスタート時に75ft(約23m)のラインで6ブイを回ったあと、18.25m(15オフ)に短縮するのが世界共通ルール。そこから16m、14.25mと順に短くする。最初に短くする距離は大会要項やIWWFルールに明記されており、これによりコース取りと加速の難度が一気に上がる。18.25mという数値は競技者や大会関係者が最も頻繁に口にする基準値で、これを覚えていないとスラロームの流れを理解できないため要チェック。
Q7 : ウォータースキー三種目のうち、スラロームとジャンプ以外の種目は?
IWWF主催大会のクラシック3イベントはスラローム、トリック、ジャンプで構成される。トリックは他の2種目とは異なり、回転・バレルロール・サイドスライドなど技の難易度と回数を15秒×2本で競う採点競技。フィギュアという言い方は日本で古く使われたが公式用語ではない。ウェイクはボート後方波を使う別競技、ノルディックは雪上競技を指すため誤答。したがって空欄を埋める正解はトリックとなる。
Q8 : 現行の男子ジャンプ世界記録(IWWF公認)はおよそ何メートル?
ジャンプ競技はランプの端からの飛距離を測定する。2023年現在の男子世界記録保持者はアメリカのフレディ・クルーガーで、2017年に米国フロリダ州ナタことダンフスキークラブで樹立した76.2mが公認最長。記録更新にはボート速度57.6km/h、ランプ角度6度、高さ1.8mの上限を守る必要があり、わずか数十センチ伸ばすにも技術と条件が揃わねばならない。選択肢中で最も長い76.2mが正解となる。
Q9 : 救命胴衣の規格でウォータースキーに最も推奨される米国沿岸警備隊(USCG)タイプは?
USCGの浮力体分類ではタイプIIIがウォータースポーツ用の標準。タイプIは外洋航行向けで頑丈だが動きにくく、タイプIIは内水面向けで顔が水面上に出やすい設計。タイプVは用途特化型でハーネスやベルト一体型など特殊装備を含む。ウォータースキーでは前傾姿勢やロープを使った急加速に対応する可動域が必要なため、軽量で脇下が大きく開いたタイプIIIが推奨され、国際大会でも着用が義務づけられている。
Q10 : 国際ウォータースキー・ウェイクボード連盟(IWWF)の本部が置かれている都市は?
IWWFはIOC公認の国際競技連盟で、本部はスイスのローザンヌに置かれている。ローザンヌにはIOC本部をはじめ各競技団体が集まり、スポーツアドミニストレーションの中心地と呼ばれる。IWWFは1900年代後半に本部をロンドンなどから順次移し、2009年にローザンヌへ正式移転した。これによりIOCとの連携や五輪追加種目への働きかけが強化され、組織名称も以前のIWSFからIWWFへ改称された経緯があるため、所在地はローザンヌが正解。
まとめ
いかがでしたか? 今回はウォータースキークイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はウォータースキークイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。