窒素酔い(窒素ナルコーシス)が顕著に現れ始めるとされるおおよその水深はどれか?
窒素は高圧下で麻酔作用を示すため水深が深くなるほど意識や判断力が鈍る。個人差はあるものの多くのダイバーが30メートル付近で手先の器用さ低下や計算ミスといった軽度の症状を感じ始めると報告している。浅い18メートル程度ではほとんど影響を受けないが,深度が40メートルを超えると泥酔状態に似た強い酩酊を起こす危険がある。ナルコーシスは浮上すると速やかに回復するが,発生中は自覚しにくいので計画深度を守りこまめに自己チェックすることが重要である。