新体操は、優雅さと力強さを兼ね備えた魅力的な競技です。個人技や団体演技で繰り広げられる華麗なパフォーマンスは、観客を魅了してやみません。今回のクイズでは、競技の歴史、手具の特徴、有名選手の活躍など、新体操に関する豆知識を一挙に紹介します。新体操の世界を存分に楽しめる10問をお届けします。初心者から熱心なファンまで、この機会に新体操の魅力を探ってみてください。
Q1 : 新体操競技で使用されるフロア(カーペット)の標準サイズとして正しいものは?
FIGは安全面と表現効果の両立を目的に、演技エリアを正方形13m×13mと規定し、周囲1mのセーフティゾーンを含め最大15mまで敷設可能としている。境界線を踏むか超えると0.3点のラインペナルティが科されるため、空間認識能力は競技の重要要素。2001年のコード改定までは12mだったが、手具の軌跡をより大きく描けるよう拡大された。カーペットは衝撃吸収素材で厚さ5cm前後あり、着地の安全性も担保している。
Q2 : FIG規定で競技用ボールに認められている材質として正しいのは?
ボールはゴムまたは柔軟な合成樹脂製で、内部に空気を含み適度な弾力を備えることが必須。弾力があることで床とのバウンズや片手キャッチなど多彩な技を正確に行える。金属や木材は弾性が低く危険性も高いためFIGは認めていない。質量は400g以上、直径18〜20cmと細かく規定され、色彩やグラデーションは自由。公認ロゴを持つ手具でない場合は手具違反0.5点が科されるため、選手は公認メーカー品を使用する。
Q3 : FIG規定でシニアが使用するボールの最小質量は何グラムか?
FIGコードではシニア・ジュニアともボールの重量を400g以上と規定している。軽量すぎると空中で風の影響を受けやすく軌道が不安定になるほか、投げ上げ時に予定より高く上がって演技構成が崩れる恐れがある。上限は設けられていないが、手首や肩への負担を考慮し選手は410〜420g程度に調整するのが一般的。大会前の公式測定で基準に満たない場合は即交換が命じられ、手具違反減点0.5点が科される。
Q4 : 2022-2024シーズンのシニア団体種目で採用されている手具の組み合わせの一つとして正しいものはどれ?
FIGは2年ごとに団体の手具構成を発表し、2022-2024コードでは1種目が同一手具、もう1種目が混合手具と定められている。シニア団体は5フープと3リボン+2ボールの2演技を行う。したがって選択肢の中で実際に採用されているのは5フープだけで、他の組み合わせは過去周期かジュニア用、もしくは存在しない構成である。5フープの演技ではフープ間の投げ渡しや複数同時操作が義務要素となり、難度・芸術・実施の全要素で高い同期性が求められることも特徴である。
Q5 : 個人総合で史上初めてオリンピック2連覇を達成した新体操選手は誰?
2008年北京と2012年ロンドンでエフゲニヤ・カナエワが連続優勝し、個人総合を複数回制した唯一の選手となった。正確無比な手具操作と大きな伸身ジャンプ、乱れない姿勢でD・A・Eいずれの審査でも高評価を獲得。クドリャフツェワは世界選手権3連覇だが五輪には出場せず、マキシメンコとチャシチナはメダリストではあるが連覇記録はない。カナエワの偉業は後進のロシア選手に技術革新を促す契機ともなった。
Q6 : FIG規定でシニア個人が使用するリボンの布部分の最小長さは?
リボンはスティックを除いた布部分の長さがシニアでは6m以上と定められている。長いリボンは螺旋やスネークなど空中に軌跡を残す際に不可欠で、短い場合は動きが小さくなり芸術点や実施点で減点対象となる。ジュニアは5m以上とされ、体格差と安全性が考慮されている。長さ検査は公式練習前に審判が行い、規定外の場合は即座に交換が命じられるため、選手は予備リボンを携行するのが通例である。
Q7 : 新体操がオリンピック正式種目として初めて実施された大会はどれ?
新体操はFIGの働きかけで1984年ロサンゼルス大会に女子個人総合のみが正式採用された。東側諸国のボイコットにより常勝ソ連勢が不在の中、カナダのロリー・ファンが金メダルを獲得し、競技は世界的な注目を集めた。88年ソウル、92年バルセロナで継続し、1996年アトランタ大会からは団体種目も追加。ゆえに最初に実施された五輪は1984年ロサンゼルス大会である。
Q8 : 2021年東京オリンピックで個人総合金メダルを獲得し、ロシア以外の国として史上初の快挙を成し遂げた選手は誰?
東京五輪でイスラエルのリノイ・アシュラムが合計107.800点を記録して優勝し、1996年以降続いていたロシアの金メダル独占を終わらせた。リボンでの高度な交換技や正確なローテーションが高評価を得つつ、難度の配置を各種目に分散させる戦略で実施減点を最小化。双子のアヴェリナ姉妹はわずかな差で銀・銅にとどまった。アシュラムは2018年世界選手権銀など実績を重ねており、FIGコード解析を活かした緻密な構成で歴史を塗り替えた。
Q9 : FIG2022-2024規定でフープの内径の下限値として正しいのは?
フープはプラスチックや軽量アルミ製で、内径80〜90cm、重量300g以上が義務づけられる。80cm未満では投げや車輪回しで身体比率が崩れ、手具違反0.5点の減点対象となる。検査は大会前に行われ、テープ装飾を含む外径が90cmを超えても違反。選手は自分の身長や腕の長さに合わせ80〜85cmを選ぶことが多い。サイズは演技の回転速度や軌跡の美しさに直結するため、細かな調整が勝敗を左右する。
Q10 : 2019年世界選手権(バクー)個人総合で金メダルを獲得した選手は?
2019年バクー世界選手権の個人総合はロシアのディナ・アヴェリナが四種目合計91.400点で優勝し、自身3連覇を達成した。フープとクラブでいずれも9点台後半のDスコアを獲得し、Eスコアの減点も0.3点以内に抑える安定感が勝因。双子のアリーナは0.050点差で銀、ベラルーシのハルナスコが銅。セレズネワは種目別クラブ金の実績はあるが総合メダルはない。アヴェリナ姉妹の精密な構成はFIGコード研究の成果と評価された。
まとめ
いかがでしたか? 今回は新体操クイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回は新体操クイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。