BMXフリースタイルは、アクロバティックなトリックと空中での自由な表現が魅力の競技です。本記事では、東京オリンピックの正式種目採用や、過去の大会変遷など、BMXフリースタイルの歴史と技術的な側面について、10問のクイズで解説していきます。この競技の奥深さと面白さを、クイズを通じて探っていただければと思います。
Q1 : アクションスポーツの国際大会「FISE」の正式なフランス語名は? Festival International des Sports Extrêmes Fédération Internationale de Sports Extrêmes Freestyle International Sport Event France International Street Extreme
解説:FISEは1997年にフランス南部モンペリエで始まった多競技フェスティバルで、その正式名称は“Festival International des Sports Extrêmes”となる。BMXパーク、フラットランド、スケートボード、インラインスケート、パルクールなど都市型スポーツを一堂に集める点が特徴で、入場無料の開放的な雰囲気が世界中の若者を惹きつける。UCIはFISEと連携してBMXフリースタイル・ワールドカップを実施しており、五輪予選ポイントを争う舞台としても重要視されている。
Q2 : フリースタイルBMX用リアハブの一般的なエンド幅(OLD)は次のうちどれ? 100mm 110mm 120mm 135mm
解説:BMXフリースタイルでは、多くのフレームがOLD(Over Locknut Dimension)110mmのリアハブ幅で設計されている。これはレース用BMXが誕生した頃から続く規格で、狭いことでホイールを軽量かつ強固に組めるほか、ペグやハブガードを取り付けてもQファクターが広がり過ぎない利点がある。近年はカセットハブやフリーコースターなど内部機構が多様化しているが、110mm自体は共通のままで互換性が保たれている。幅広規格のMTBハブと比べてスペーサー調整が容易な点もメンテナンス性を高めている。
Q3 : 2020年東京オリンピックで実施されたBMXフリースタイルの種目はどれ? パーク フラットランド ヴァート ダート
解説:BMXフリースタイルにはパーク、ストリート、ダート、フラットランドなどのカテゴリーがあるが、IOCとUCIは競技の採点のしやすさ、会場設置の効率、安全管理面を総合的に勘案し、曲面セクションでトリックを披露するパークを東京2020の正式種目として採用した。大会では男女とも2本のランのうち高得点を採用する形式で、複雑な連続技と高さが評価された。
Q4 : 1995年にBMXが初めて採用されたX Gamesで行われたフリースタイル種目は? ストリート ダートジャンプ フラットランド パーク
解説:1995年のX Games第1回大会では、空中でのトリックの見映えと会場設営の簡便さからダートジャンプがBMXフリースタイル唯一の公式種目として採択された。ライダーたちは連続する土製ランプを飛び越えながら、当時としては革新的だったバースピンやテーブルトップを披露し話題を呼んだ。以後、パークやビッグエアが追加されるが、ダートは現在も人気カテゴリーとして根強い支持を得ている。
Q5 : バースピン(Barspin)の動作として正しいものはどれ? ペダルを逆回転させる 足で前輪を蹴り回す 空中でハンドルを一回転させる 自転車全体を180°回転させる
解説:バースピンは英語で“Handlebar Spin”の略で、ジャンプやマニュアル中に両手を離し、ステム軸を中心にハンドルを360°回転させて再び握り直すトリックである。ホイールや車体は進行方向を保ったままバーだけが回るためライダーの空中制御力が試される。回転中にバランスを崩さないよう、膝でトップチューブをホールドし、視線をハンドルに残すことが成功のコツとされ、ストリート、パーク、ダートなど多くのシチュエーションで基礎技として応用されている。
Q6 : テールウィップ(Tailwhip)で空中回転させるのは自転車のどの部分? 前輪のみ ハンドルのみ サドルのみ フレームと後輪全体
解説:テールウィップはライダーがハンドルとフォークを軸に体を中心線に残したまま、フレームと後輪を水平に360°振り回す大技である。蹴り出しと同時にハンドルを引いて遠心力を作り、足をよけてフレームが体の周囲を回転する空間を確保するのがポイント。回転が終わる直前にペダルを捕まえ着地するため、タイミングと空中感覚が重要とされる。フレーム全体が動くため、車体重量やチェーンテンションのセッティングも成功率に影響する。
Q7 : UCIが2017年から主催するBMXフリースタイル世界選手権の正式名称は? UCIアーバンサイクリング世界選手権 X Games シンプルセッション FISEワールドシリーズ
解説:国際自転車競技連合(UCI)は都市型自転車競技の振興を目的に2017年からUrban Cycling World Championshipsを創設し、その中でBMXフリースタイル・パークとフラットランドの世界チャンピオンを決定している。大会はBMXのほかトライアルも同時開催され、各国代表が国旗入りジャージを着用して戦う点が他の民間大会と異なる。ワールドカップとは別に年間1度のタイトル決定戦として機能し、五輪やWorld Cup出場のための重要なポイント源にもなっている。
Q8 : フラットランドでスタンディングやスピンを補助するために前後ハブに取り付ける筒状パーツは何と呼ばれる? グリップ ペグ ガード スタビライザー
解説:ペグは中空またはソリッドの金属筒で、ハブシャフトに取り付けてライダーが足を乗せたり手を掛けたりするためのデバイスである。フラットランドでは4本フル装備が標準で、スチールやアルミに滑り止め加工を施したモデルが主流。ストリートでもグラインド用として使用されるが、フラットランド用は軽量かつ細身に設計され回転性を高めるためベアリングを内蔵するタイプも存在する。ペグの有無でトリックのレパートリーが大きく変わるため、セッティングはスタイルを象徴する重要要素となっている。
Q9 : フリースタイルBMXで最も一般的に使われるホイール径は何インチ? 16インチ 18インチ 20インチ 24インチ
解説:BMX競技が誕生した1970年代から現在に至るまで、20インチホイールは標準サイズとして定着している。小径であることで車体のスピンの慣性モーメントが小さく、テールウィップやバースピンなどの回転技を高速かつ省力で行えるメリットがある。また剛性が高くリムの変形も少ないため、ジャンプの着地衝撃に耐えやすいことも理由の一つ。レース用では22インチや24インチも存在するが、パークやストリート、フラットランドなどフリースタイル分野では20インチが圧倒的多数を占める。
Q10 : 東京2020オリンピックBMXフリースタイル・パーク男子で金メダルを獲得したライダーは誰? ダニエル・ダーズ ニック・ブルース デニス・エニャソン ローガン・マーティン
解説:オーストラリアのローガン・マーティンは、パーク種目の先駆的ライダーとして知られ、2020年東京オリンピック(開催は2021年)決勝で2本目に93.30点を叩き出し初代金メダリストとなった。自宅に自費で建設した練習用パークで技を磨き、ダブルバックフリップや720テールウィップといった高難度技をランに確実に織り込む安定感が勝因。コロナ禍で国際大会が少ない中、オンラインコンテストでも結果を残し、オーストラリアBMX界を牽引する存在として後進育成にも取り組んでいる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はBMXフリースタイルクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はBMXフリースタイルクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。