BMXレーシングの魅力が詰まった10問のクイズをお届けします。2008年の北京オリンピックから正式競技に採用されたこの競技は、スリリングなスタートから迫力のジャンプ、緊張感溢れるラストスパートなど、観る者を熱狂させる要素が満載です。世界記録保持者や金メダリストの逸話、競技ルールや装備など、BMXレーシングの奥深さを知ることができるはずです。様々な角度から競技の歴史と魅力に迫る、BMXレーシングファンにはたまらない一本です。
Q1 : BMXレースで用いられるテクニック『マニュアル』は主にどのような障害物を越える際に使われるか? ローラー バーム(バンク) スタートヒル プラットフォーム
マニュアルは前輪を浮かせて後輪のみでコブを走り抜けるテクニックで、連続したローラーやリズムセクションを飛ばずに高速でクリアする際に多用される。空中に出ないため滞空時間がゼロとなりスピードロスが小さいのが利点。バームはコーナー、スタートヒルは急傾斜のスタート台であり、マニュアルが直接使われる場面は少ない。
Q2 : 国際自転車競技連合(UCI)によるBMXレースのエリートカテゴリの年齢条件として正しいものは? 満15歳以上 満17歳以上 満19歳以上 満21歳以上
UCI規則ではエリートカテゴリはその暦年に満19歳以上となる選手が対象と定められている。17〜18歳はジュニア、16歳以下はチャレンジなど別区分で、安全面と競技レベルの均衡を図っている。19歳未満の選手はたとえ国内タイトルを獲得していてもエリート国際大会には出場できないため、上位カテゴリーへ移行するタイミングは選手育成計画の重要なポイントになる。
Q3 : BMXレーシングが1970年代に生まれたとされる米国の州はどこか? フロリダ テキサス ニューヨーク カリフォルニア
BMXは1970年代初頭にカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のダート空き地で誕生した。モトクロスブームに影響を受けた子どもたちが自転車でジャンプやバンク走行を模倣したことが起源とされ、1972年公開の映画『On Any Sunday』で火が付き急速に全米へ普及。カリフォルニアでは専用トラックが次々と建設され、後にABAやNBLといった統括団体が設立されて競技として体系化された。
Q4 : UCI BMX世界選手権決勝で使用される主要トラックの全長として最も一般的なのは? 250〜300m 350〜400m 150〜200m 450〜500m
UCIのトラック設計指針ではエリートクラスのコース長は概ね350〜400mが望ましいとされる。この距離だとレース時間は35〜40秒程度に収まり、観客や放送の視認性、選手の集中力とのバランスが良い。短すぎると技術セクションが不足し差がつきにくく、長すぎると体力依存度が高くなるため不適切とされる。世界選手権が行われるパパンダルやサンティアゴ・デル・エステロなど主要会場もこのレンジに設計されている。
Q5 : 男子BMXレーシングでオリンピック史上初となる2大会連続金メダルを達成したラトビアの選手は誰か? ニーク・キマン コナー・フィールズ サム・ウィルビー マリス・ストロムバーグス
2008年北京、2012年ロンドンの両オリンピックで連覇を成し遂げたのはラトビアのマリス・ストロムバーグスである。北京では全周をリードする圧倒的な走りで初代五輪王者となり、続くロンドンでもスタートからトップに立ってタイトルを防衛したことから“トゥータイム”の愛称で呼ばれる。世界選手権も2度制しており、BMXレース史上屈指の実績を持つ。近年の東京2020金メダリストはオランダのニーク・キマンで別人物。
Q6 : オリンピックでBMXレーシングが正式競技として初めて実施された大会はどれか? 2008年北京オリンピック 2012年ロンドンオリンピック 2004年アテネオリンピック 2016年リオデジャネイロオリンピック
BMXレーシングは2008年北京大会で初めて五輪正式競技に採用された。それ以前の大会では種目自体が実施されておらず、IOCとUCIが若者人気の高いアクションスポーツを取り込む方針の中で追加された。北京男子決勝ではラトビアのマリス・ストロムバーグス、女子ではフランスのアン=カロリーヌ・ショソンが金メダルを獲得し、世界的に競技の認知度が一気に高まった。
Q7 : UCI BMXスーパークロスなどで使用されるエリートカテゴリー用スタートヒルの高さで国際規定にもっとも近いのはどれか? 5メートル 6.5メートル 8メートル 10メートル
BMXスーパークロスではスタート直後に時速60km近い加速を得るために8メートルヒルが採用される。UCIのガイドラインではヒルの高さは8.0m前後、頂上からファーストジャンプまでの距離や勾配角も細かく指定されており、他の高さでは公式エリート戦を開催できない。ジュニアや国内大会では5mヒルが使われることもあるが、ワールドカップや世界選手権のエリートはすべて8mヒルで行われる。
Q8 : BMXレース用バイクで最も標準的とされるホイール径はどれか? 24インチ 20インチ 26インチ 27.5インチ
BMXレーシングではUCIの規定でエリート、ジュニアともに車輪径20インチ(ISO406mm)が基準とされている。24インチはクルーザーと呼ばれる別クラス、26インチ以上はダートジャンプやマウンテンバイクの範疇となり公式レースには出場できない。20インチは加速性に優れ、低いジャンプやタイトなコーナーが続く400m弱のトラックに最適化されてきた経緯がある。
Q9 : UCI規則で1ヒートに同時にゲートに並ぶライダーの最大人数は通常何人か? 6人 7人 8人 9人
BMXレースのスターティングゲートは横に8枠設けられ、UCI競技規則第6章において1ヒートの最大出走人数は8人と定められている。これによりスタートでの位置取りや最初のコーナーへの進入が大きな駆け引きとなる。国内の一部ローカルレースでは人数不足などで6人や4人で走る場合もあるが、世界選手権やオリンピックでは必ず8人フルゲートで行われる。
Q10 : 東京2020オリンピックBMXレーシング女子で金メダルを獲得した選手は誰か? マリス・ストロムバーグス ベサニー・シュリーバー フェリペ・キンテロ メリル・スムルダース
東京2020大会で女子BMXレーシングを制したのはイギリスのベサニー・シュリーバー。準々決勝から全ヒート首位通過という圧倒的な安定感を見せ、決勝ではオランダのメリル・スムルダースを抑えて英国初のBMX金メダルをもたらした。シュリーバーは資金難をクラウドファンディングで乗り越えた逸話もあり、競技外でも注目を集めた。マリス・ストロムバーグスは男子ラトビア選手で別大会の王者。
まとめ
いかがでしたか? 今回はBMXレーシングクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はBMXレーシングクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。