マウンテンバイクに乗る上で知っておきたい基礎知識が盛りだくさん。クイズ形式で学べるこの記事では、ホイール径、ハブ規格、サスペンション設計など、各パーツの標準的な仕様やその理由について詳しく解説。初心者からマニアまで幅広いユーザーに役立つ内容となっている。市販車選びや自分のバイクを理解するのに役立つヒントが満載。チャレンジしながら、自分のマウンテンバイクの知識を深めよう。
Q1 : サグ調整(sag)と密接に関係するマウンテンバイクの部位は?
サグとはライダーが乗車した状態でサスペンションが自重で沈み込む量を指し、適正値は前後サスペンショントラベルの約20〜30%が目安とされる。サグを正しく設定するとタイヤが路面追従しやすくなりグリップと快適性が向上し、ブレーキング時の姿勢変化も安定する。エア圧やコイルプリロードで調整する工程は足回りの基本作業であり、サドル高やハンドル幅、ギア比とは直接関係しない。
Q2 : マウンテンバイクのBoostリアハブ規格で軸間幅として正しい値は?
Boost規格は2015年にトレックとSRAMが中心となって提唱したもので、フロント110mm・リア148mmのハブを用いスポーク角を広げて剛性を向上させるのが目的。従来主流だった142mmスルーアクスルと比較して6mm広がるためチェーンラインも3mm外側にオフセットされ、ワイドリムや大きいタイヤクリアランスと1×ドライブトレインに対応しやすい。135mmはQR時代、150mmは旧DH用規格でBoostではない。
Q3 : クロスカントリー(XC)向けフロントサスペンションの一般的ストローク量は?
UCIワールドカップXCや市販XCバイクでは軽量性と効率を重視しておおむね100mmストロークが採用される。80mmは旧世代や街乗り用に見られたが最近は稀。130mmはトレイル、160mmはエンデューロ向けでペダリング効率より下り性能を重視するカテゴリーとなる。従ってXCの標準値としては100mmが適切であり、多くのフォークメーカーも100mm設定を基本としている。
Q4 : ダウンヒル競技用フォークに多く採用されるストローク長は?
ワールドカップDHなど荒れた高速コースに投入されるダウンヒルバイクでは、大きなギャップやドロップを吸収するため200mm前後の長大なストロークを持つダブルクラウンフォークが定番である。150mmや180mmはエンデューロやフリーライド向けシングルクラウンで見られる値だが、純粋なDHでは衝撃吸収と熱容量、安全マージンを確保するため200mmが事実上の標準となる。120mmはXC〜ライトトレイル用の数字でDHには短すぎる。
Q5 : SRAMの12速カセットスプロケットEagleシリーズで最大の歯数として正しいのは?
2020年以降のEagleシリーズ(XX1、X01、GX、NX)では10-52Tのカセットが標準になり、従来の10-50Tより登坂ギアをさらに軽くした。トップ10Tを維持したままロー側を52Tに拡大することで520%というワイドなギアレンジを実現し、1×ドライブトレインでもほぼ全ての状況に対応できる。50Tは旧世代、51Tはシマノ12速の数字、48Tはグラベル向けなどに見られるがEagleの最新仕様ではない。
Q6 : トレイル用途で標準的とされるブレーキディスク(ローター)径は?
ディスクブレーキのローターは径が大きいほど制動トルクと放熱性が高まるが重量も増す。一般的なトレイルライドでは軽さと耐熱のバランスが取れた180mmが多くの完成車に標準装備される。160mmはXCレーサーや体重の軽いライダー向け、203mmはエンデューロやダウンヒルなど高速域でより強い制動が必要なカテゴリーで使用される。140mmはシクロクロスやロードに多くMTBでは限定的である。
Q7 : チューブレスレディタイヤを導入する主なメリットは?
チューブレスレディはシーラントで密閉しインナーチューブを省く構造で、ピンチフラット防止と低空気圧運用が可能になる。低圧にすると接地面積が増えトラクションが向上し、乗り心地も改善される。さらに貫通パンクが起きてもシーラントが瞬時に穴を塞ぐため走行継続できる場合が多い。結果としてグリップと耐パンク性の両立、場合によっては回転部分の軽量化にも繋がる。見た目や重量増を狙うものではない。
Q8 : マウンテンバイク競技「エンデューロ」のタイム計測方式として正しい説明は?
エンデューロは長距離を自走しながら複数のスペシャルステージで下り主体のタイムアタックを行い、その合計タイムで順位を決定する競技。リエゾンと呼ばれる移動区間は規定時間内に走り切ればタイムに加算されず、ペナルティを受けない限り下りだけが勝敗を左右する点が特徴である。XCのように全区間を計測するわけでも、ヒルクライムのみでもなく、技術審査は競技形式が異なるトライアルに見られる要素である。
Q9 : カーボンフレームと比較した場合、アルミフレームの一般的な利点はどれ?
アルミは材料費と製造コストが比較的低いため完成車価格を抑えやすく、破損しても溶接で修理できるケースがある。カーボンは軽量だが損傷の進行が見えにくく割れると修復が高価になる。重量や振動吸収性では最新カーボンが優位だが、アルミはコストパフォーマンスと対衝撃性が評価されエントリーからミドルレンジで広く採用される。高温下で強度が増すという性質も特には存在しない。
Q10 : 近年のトレイルバイクで主流となっているホイール径はどれ?
29インチホイールは転がり抵抗が低く障害物を乗り越えやすい特性を持つため、2010年代後半以降XCだけでなくトレイルやエンデューロでも標準化が進んだ。加速の軽さや取り回しは27.5インチに劣るが総合的なスピードと安定性が評価され、市販完成車やレースシーンで採用率が最も高い。26インチは旧来の規格、24インチはキッズ向けや特定用途に限られる。
まとめ
いかがでしたか? 今回はマウンテンバイククイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はマウンテンバイククイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。