ダーツは奥深いスポーツだ。ボードの構造から、ルール、戦術、テクニックまで、知識を深めていくほどその面白さが増していく。本記事では、そんなダーツの魅力を存分に味わえるよう、10問のクイズを用意した。ダーツの歴史、競技ルール、道具の仕様など、ファンなら知っておきたい重要な知識が盛りだくさん。ダーツの世界を探求するきっかけとなれば幸いだ。
Q1 : インナーブル(ダブルブル)の得点はいくら?
ダーツボード中央の二重構造は、外側のリングをアウターブル(25点)、内側の円をインナーブルまたはダブルブルと呼び50点が与えられる。名称にダブルと付くのは、ルール上の倍率が2倍扱いとなり、501のダブルアウトでフィニッシュにも使用できるためである。直径はわずか12.7mmと狭く、重なる矢によるバウンスアウトも起こりやすい。プロの試合でT20を狙うよりもブルを狙う場面が少ないのは、高得点よりも面積の小ささによるリスクを嫌う戦術的判断によるものだ。
Q2 : ソフトダーツの代表的な『01』ゲームで公式に最も一般的な開始点数は?
ソフトダーツマシンの代表格であるフェニックス、ダーツライブ、グランボードなどはいずれも『01』ゲームのスタンダードを501に設定している。プレイヤーが初心者の場合は301が推奨されるが、大会やリーグ戦では501が公式採用されることが多い。ソフトダーツはアウトがオープンアウト(ダブル不要)である点や、アワード演出によって派手さが増すため、501の方がハットトリックやホワイトホースといった記録が出やすい。得点計算は自動だが、戦略的に残り点数を組み立てる力はスティールと同様に求められる。
Q3 : ダーツ用語『上海』は同じターンでどの組み合わせを当てること?
「上海」とは同じラウンドで同じナンバーのシングル、ダブル、トリプルを順にまたは任意の順序で的中させることを指す用語で、合計得点はその番号×6になる。例えば7で上海を決めれば7+14+21で42点だ。クリケットのサイドゲームや練習メニューとしても人気があり、特定の数字で上海を達成すると即勝利というローカルルールも存在する。シングル、ダブル、トリプルそれぞれリング幅が異なるため、エイミングの幅を変化させる技術と状況判断が同時に試される高度なショットとされる。
Q4 : 高級ブリッスルダーツボードの主素材として最も一般的なのは?
高品質なブリッスルダーツボードは、アフリカ原産のリュウゼツラン科植物サイザル麻(アガヴェ・シサラナ)の繊維を圧縮成形して作られている。シサルは弾力と自己修復性が高く、ダーツが刺さった後も穴が閉じやすいため、競技用ボードに最適とされる。コルクや紙を用いた安価なボードに比べ寿命が長く、刺さりの深さも均一でバウンスアウトが減少する。使用後にローテーションすることで表面の摩耗を均等化できる点も利点で、ほとんどのトーナメント会場がシサルボードを採用している。
Q5 : 501を理論上最短でフィニッシュするために必要なダーツの本数は?
501を最小手数で上がるには、各ターン3本のダーツを投げるため3ターン、すなわち9本のダーツが必要で、これをナインダートフィニッシュと呼ぶ。最も一般的な配列はT20×3,T20×3,T20,T19,D12などだが、T20,T20,BULLで170点を取る締めも存在する。理論上は8本以下では501点をちょうど0にできず、9本が数学的に最短であることが証明されているため、世界大会でも達成は希少で歓声が上がる。
Q6 : WDFなど主要団体が定めるスティールダーツ1本あたりの重量上限は?
世界ダーツ連盟(WDF)やプロフェッショナル・ダーツ・コーポレーション(PDC)など主要団体の規定では、バレル・シャフト・フライトを含めた1本のダーツの重量上限は50グラムと定められている。平均的な競技用バレルは18〜24グラム程度で、50グラム近いモデルはほぼ存在しないが、規定があることで過度に重いダーツによるボード損傷や安全性の問題を防いでいる。重さが増すと飛行が安定する一方、腕への負担が大きくなるため、選手は自分のスタイルに合った重さを選択する。
Q7 : スティールダーツにおけるオッキーからボードまでの水平距離は?
スティールダーツのオッキー(スローライン)からボード面までの水平距離は7フィート9.25インチ、メートル換算でおよそ2.37メートルで統一されている。WDF、PDC、JDAなど世界中のルールがこの数値を採用しており、設置時には床からボード中心(ブル)まで173cm、オッキーまで2.37mの二等辺三角形になる。距離がわずかに変わるだけでも放物線の頂点や腕の伸び感覚がずれ、命中率に影響するため、公式会場ではレーザー測定器や金属製の治具で厳密に測定される。
Q8 : 501のダブルアウトルールで最後に当てなければならないセグメントは?
トラディショナルな「ダブルアウト」方式の501では、最後の矢をダブルリング(外周の細いリング)またはブル(50点、ダブル扱い)に入れてちょうど0点にする必要がある。これにより終盤の戦略性が高まり、計算力とプレッシャーへの耐性が試される。例えば残り40点ならD20、残り32ならD16というように半分に割りながら仕留めるパターンが定石だ。ダブルに外れると得点が0にならず次のプレイヤーに交代となるため、世界トップクラスでも勝負どころでは観客が静まり返る。
Q9 : PDCワールドダーツチャンピオンシップがアレクサンドラ・パレスに移転した初年度は?
2008年大会(2007年末〜2008年初頭開催分)から、PDCワールドダーツチャンピオンシップの会場はロンドン北部のアレクサンドラ・パレスに移転した。バーミンガムのピューリーフリー・リージュやラドブロークス・サーカス・タヴァーンで開催されていた時期を経て、収容人数とアクセスの良さを求めての決断だった。アリーパリの愛称で親しまれる歴史的建造物の大ホールは、毎年12月になると数千人のファンがサンタ帽をかぶって集い、歌とチャントでお祭りのような雰囲気を作り出すことで知られる。
Q10 : ダーツボードで1投で得られる最高得点は?
スティールダーツの1投あたりの最大得点は、20のトリプルリングに当てた60点である。ダブルブル(インナーブル)は50点だがリングの倍率が3倍のトリプル20には及ばない。トリプルの中央は直径わずか8mm程度しかなく、プロでも命中率を高めるためにフォームを最適化している。01ゲームやクリケットなど多くのルールで高得点を生かすため、最初に狙うのがT20であることが多いのはこのためである。
まとめ
いかがでしたか? 今回はダーツクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はダーツクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。