アレクサンドロス大王が兵士の近接戦闘訓練に取り入れたと歴史家アリアノスが記す格闘術はどれでしょうか?
マケドニア軍の訓練法を記したアリアノスやプルタルコスの記録には、兵士が徒手格闘の総合技能を磨くためパンクラチオンを学んだとある。レスリング単独よりも打撃と関節技を併用するため戦場での応用範囲が広く、短剣や槍を失った際にも対応できると評価された。さらに精神的鍛錬としても効果が高いとされ、アレクサンドロス自身も幼少期にライサンドロスから指導を受けたとの伝承が残る。これらの記述はパンクラチオンが単なる競技を超えた実戦武術でもあったことを示している。