カーリングはオリンピックの冬季競技の一つであり、氷上で行われる戦略的なスポーツです。ストーンを的確に投げ放つだけでなく、チームメイトとの連携もカギとなります。このクイズでは、ハウスの大きさやスウィーピングの効果、オリンピックの結果など、カーリングの基礎知識から応用までを幅広く出題しています。カーリングに詳しくない方でも、このクイズを通して競技の面白さや奥深さを感じ取っていただければと思います。
Q1 : 右利きプレーヤーがインターン(時計回りを意図した握り)でストーンを放つと、氷上での回転方向はどうなるか?
カーリングの投球はハックを蹴った直後にストーンを若干ひねって回転を与える。右利き選手がインターングリップでリリースすると柄の12時方向から3時方向へ回すため滑走中は時計回りに回転する。これによりストーンは終盤に左側へ曲がる(カールする)性質があり、アウトターンでは逆に反時計回りとなって右側へ曲がる。回転方向を理解していないと狙いと逆に外れてしまうため、中級者はインアウトと曲がるラインの関係を必ず把握する必要がある。
Q2 : 世界カーリング連盟(WCF)の本部が置かれている都市はどこか?
世界カーリング連盟は1979年に設立され、現在はスコットランドのパースに本部を構える。スコットランドは16世紀にカーリングが始まった発祥の地とされ、多くの歴史的資料や競技人口が集中しているため拠点として理想的だった。WCFは競技ルールの制定、世界選手権やオリンピック選考基準の管理、氷上技術の研究開発、途上国への普及プログラムなどを担う国際統括組織であり、本部から世界50以上の加盟国へ情報と指導が発信されている。
Q3 : 1エンドに各チームが投げるストーンの総数は何個か?
正式なチーム制カーリングではリード、セカンド、サード、スキップの4人がそれぞれ2投ずつ行うため、1チームあたり1エンドに8個のストーンを投げる。両チーム合わせるとハウスには最大で16個の石が存在し得るが、テイクアウトによって途中で外に出されることも多い。この投球数を基にエンドの序盤・中盤・終盤でショットの種類や守備・攻撃のバランスを考えるのがカーリングの醍醐味であり、戦略を立てる際の前提条件となる重要な数字である。
Q4 : ブラシで氷をこする「スウィーピング」を行う主な目的は何か?
スウィーピングによってブラシと氷の摩擦熱で氷表面の薄い水膜が一瞬生成され、抵抗が小さくなる。その結果ストーンはより速く、長い距離を直進し、曲がり具合(カール)が遅れる。トップレベルの試合では数センチの進み方の違いが得点を分けるため、スイーパーがいかに適切なタイミングと強さで氷を掃くかが極めて重要となる。回転方向や重量そのものは投球時に決まり、スウィーピングで直接変えることはできない。
Q5 : 2022年北京オリンピック女子カーリング競技で銀メダルを獲得した国はどこか?
北京2022で女子カーリングは決勝でイギリスと日本が対戦し、イギリスが10-3で勝利して金メダル、日本代表(ロコ・ソラーレ)が銀メダルとなった。日本は平昌2018の銅に続き、史上最高成績を更新。大会序盤は苦戦したものの、終盤に連勝してプレーオフへ進み、準決勝でスイスを破った。スウェーデンは3位決定戦でカナダを下し銅メダル。これにより日本はアジア勢として初の五輪銀という快挙を達成した。
Q6 : 公式大会で使用されるカーリングストーンの主な素材は何か?
カーリングストーンにはスコットランドのエイルサクレイグ島やウェールズのトレフィル地域で産出する、非常に密度が高く水を吸いにくい花崗岩が用いられる。粒子間の隙間が少ないため氷と接する底面が磨耗しにくく、長時間滑走しても形状が変わりにくいことが特徴。1個約20kgの重量を正確にコントロールするには均質な素材が不可欠で、人工素材では摩耗や冷却収縮が問題となるため現在も天然花崗岩が標準となっている。
Q7 : チームの司令塔である「スキップ」がゲーム中に担う主な役割はどれか?
スキップはハウス側に立ってほかの選手にブラシで狙いどころを示しながら各ショットの種類や重さを指示し、エンドの最後に自ら第7投と第8投(ラストストーン)を投げる。戦術判断と最終局面の正確なショットという重責を一手に担うため、ライン読みや氷質把握、心理的強さが要求される。オリンピックの名手ではカナダのケビン・マーティンや日本の藤澤五月などが知られ、彼らの的確な判断が勝敗を左右する。
Q8 : 通常のハウス中央スタートではなく、サイドにストーンを配置して攻撃的な展開を作る「パワープレー」が採用されている競技形式はどれか?
パワープレールールはミックスダブルス(男女2人制)専用の戦術的オプションで、後攻チームが1エンドにつき1回だけ選択可能。ハウス横12フィートサークルに後攻石、フリーガードゾーンの対応位置に先攻石を置きスタートするため、中央を空けたまま一気に複数得点を狙えるのが特徴。4人制には存在せず、ランバックやピールの難易度が上がるミックスダブルス特有のスピーディーで攻撃的な展開を生む重要ルールとして浸透している。
Q9 : 世界カーリング連盟が定めるストーンの重量はおよそ何kgから何kgの範囲に収まらなければならないか?
WCFルールではストーン本体の重量を38〜44ポンド(17.24〜19.96kg)と規定している。大会ごとにすべて同じ重量のセットが用意されるが、製造誤差で完全に均一にはならないため一定の範囲を設けている。選手は試合前の練習で各ストーンの走り方やわずかな重さの違いを把握し、ゲーム中にどの番号を使うかで作戦を練ることもある。公認範囲を超えると滑走距離や回転のかかり方が変わり公平性が損なわれるため、厳密に計測される。
Q10 : カーリングで「ハウス」と呼ばれる得点円の最外リングの直径は国際規格でおよそ何メートルと定められているか?
カーリングのハウスは12フィート、つまり約3.66メートルの円として世界で統一されている。ハウスの大きさはストーンが得点になるかどうかを決める基準であり、競技者だけでなくアイスメークや審判も正確に把握する必要がある。競技ではハウス際ぎりぎりにストーンを置く戦術も多く、直径の数十センチの差が勝敗を左右することもあるため、この数値は中級者なら必ず覚えておきたい基礎知識である。
まとめ
いかがでしたか? 今回はカーリングクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はカーリングクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。