ローンボウルズは、英国発祥の伝統あるボール競技ですが、近年世界中で注目を集めつつあります。直径11-12cmのバイアス付きボウルを使い、目標のジャックボールを最寄せるように投げ合う競技です。フォーマットは個人戦や団体戦など多様で、技術の高さと戦略性から熟練者も多数いる一方、初心者でも気軽に楽しめるのが特徴です。本記事では、ルールやテクニックなど、ローンボウルズの魅力に迫るクイズを10問ご紹介します。ボウルスポーツの奥深さや歴史を感じていただければ幸いです。
Q1 : チーム競技で戦術指示を出し最後に投球するポジションは何と呼ばれるか?
スキップはチームキャプテンとしてヘッド後方からラインを指示し、必要に応じて自らもドライブや繊細なドロウで得点を確定させる責任を負う。リードが作ったライン、セカンド・サードの攻守を踏まえ、スキップは状況判断と技術の両方が求められる。コミュニケーションを円滑に行うため、相手スキップとの合意で計測やルール確認を行うことも多い。スキップの判断力はチームの勝敗に直結し、経験豊富な選手が担うことが多い。
Q2 : エンド開始時にマットを置く権利を持つのはどのチームか?
ローンボウルズでは前のエンドで得点した側に次エンドのマットとジャックの両方を扱う優先権が与えられる。これにより優勢な側が有利な長さやサイドを選んで試合の流れをコントロールできる。一方で負けた側はディフェンシブな布陣やバーント狙いのドライブなどで流れを変える必要がある。マット位置はエンドごとに任意で後方2メートルから前方25メートルまで動かせるため、風向きや芝の速さに合わせた戦略が重要となる。
Q3 : 屋外公式ルールで、マット前縁から投げたジャックが有効となるための最短距離は何メートルか?
ワールドボウルズの規則では、ジャックはマット前縁から少なくとも23メートル先で静止しなければならない。これより短いとジャックは無効とされ、相手側にジャックの再セット権が移る。23メートルという距離はグリーンの大きさや安全性、そして十分な戦術的幅を確保する目的で定められている。プレーヤーはメジャーや距離表示棒を使って目測の訓練を行い、試合中にこの最低距離を外さないよう練習している。
Q4 : ローンボウルズのフォアズ(4人制)競技では、1人のプレーヤーが1エンドにつき何個のボウルを投げるか?
フォアズでは4人1組でリード、セカンド、サード、スキップの順に投球する。各プレーヤーが投げるボウル数は2個で、チーム合計は8個となる。対してトリプルスは1人3個、ペアーズは1人4個(国際規定では3個のこともある)と、人数に応じて総投球数がほぼ一定になるよう調整されている。2個という設定はエンドの進行を速めるとともに、個々のショットの重みを高めるためで、プレーヤーは限られた2投でリードラインや攻撃的ドライブを判断しなければならない。
Q5 : ワールドボウルズの器具規格によると、1個のボウルの最大重量はおおよそいくつか?
ボウルの重さはサイズにより若干変動するが、上限は3ポンド8オンス=1.59キログラムと規定されている。これを超えると認証スタンプが得られず試合で使えない。重いボウルは風に強く直進性が増すが、扱いが難しいため公平性の観点から上限制がある。逆に下限は明確に固定されておらず、手の小さい選手用に軽いモデルも存在する。計量は公式検査台で行われ、スタンプは10年ごとに更新が必要。
Q6 : 体育館などで専用フェルトカーペットを敷いて短い距離で行うローンボウルズの室内派生競技は何と呼ばれるか?
ショートマットボウルズは幅約1.8メートル、長さ約13メートルのフェルトマット上で行う競技で、中央に固定障害のブロックが置かれている点が特徴だ。屋外グリーンが使えない寒冷地域でもプレーできるようにイギリスで普及した。使用するボウルは通常のローンボウルと同一だが、ジャックはやや軽量。エンド数は11〜15程度でテンポが早い。屋外のライン読みとは異なるテクニックが必要なため、多くの選手が冬季トレーニングとして取り入れている。
Q7 : 試合中にジャックが完全にサイドラインを越えて溝に落ちた場合、そのエンドはどのように扱われるか?
ジャックがサイドバウンダリーを越えた場合、規則上そのエンドは『バーントエンド(デッドエンド)』となり、得点は付かず同方向でエンドをやり直す。プレーヤーはマットを再セットし、ジャックを再度センターライン上へローリングする。バーントを回避するためにはドライブの威力や方向を制御し、ジャックを外へ弾くリスクを計算する必要がある。トップレベルの試合では守備側がバーント狙いの強打を用いる場面も多く、戦術の一環として重要視される。
Q8 : ヘッドを一気に崩す目的で高速・直線的に投げる攻撃的ショットを何というか?
ドライブは強い腕の振りとまっすぐなラインで投げ、相手ボウルやジャックを弾き飛ばしてヘッドの配置を劇的に変えるショットである。バイアス効果がほとんど出ない速度域で投げるため直進性が高いが、狙いが外れるとサイドラインを越えて無効になる危険もある。成功すれば複数の相手得点を消し去り、自軍のボウルを残す逆転手段となる。正確性とメンタルが要求され、練習では目標物を的に置いてフォームを固めている。
Q9 : 20世紀前半までボウルの主材料として主流だった非常に硬い熱帯性木材はどれか?
リグナムバイタは比重1.2以上の世界でも最も重硬な木材で、耐摩耗性と油分に富み、水に強い性質からボウルの材料として重宝された。機械加工技術が未発達だった時代には木目の均一性が球形加工の精度を左右し、密度の高いリグナムバイタがバイアス付けにも適していた。しかし戦後は資源保護と重量公差の理由でフェノール樹脂や複合プラスチック製が主流となり、現在木製ボウルはクラシック競技やコレクション用途に限られる。
Q10 : ローンボウルズでバイアス付きボウルを右手フォアハンドでリリースした場合、ボウルは進行方向のどちらへカーブすることが基本か?
バイアスはボウルの片側がわずかに直径が小さいことで生じる。右利きのフォアハンドでは凸側が外側に、凹側が内側になるため、転がるにつれて内側=左方向へ戻るように弧を描く。これを利用してジャック付近を回り込むショットが可能になる。逆にバックハンドでは右へ曲がる。左右を理解していないとマット上で安全に投球ラインを選択できず、チーム戦術にも支障が出る。
まとめ
いかがでしたか? 今回はローンボウルズクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はローンボウルズクイズを出題しました。
ぜひ、ほかのクイズにも挑戦してみてください!
次回のクイズもお楽しみに。