ビーチテニスは、テニスのルールを応用しつつ、砂上で行うラケットスポーツです。ボールの使用や試合形式など、いくつかの点で通常のテニスと大きく異なります。本記事では、そんなビーチテニスの公式ルールや特徴について、10問のクイズを通して解説していきます。コートサイズやボールの規格、ネットの高さ、ルール設定の理由など、ビーチテニスの競技特性を理解する上で不可欠な基本情報を、クイズ形式でお届けします。ビーチテニスの歴史や統括団体についても触れるので、競技人口が急速に拡大しつつあるこのスポーツの魅力を存分に感じ取ってください。
Q1 : ITF公認ミックスダブルスの試合形式で、1セットを取るために必要なゲーム数は何か。
ビーチテニスの多くの国際大会では、男子・女子・ミックスとも6ゲーム先取(6-6で7点先取タイブレーク)の1セットマッチ、またはベストオブ3セットが標準となる。ミックスダブルスも同様に6ゲーム先取で、テンポの速い試合が特徴。サーフェスが砂のためラリーが長引きにくく、プレー時間が短くなる傾向があることから、硬式テニスのような長いセット制ではなく6ゲーム制が定着している。これにより大会運営が効率化され、観客も集中して観戦できるメリットがある。
Q2 : ビーチテニスのネット中央部の公式高さは次のうちどれか。
ITFルールではネットの中央部は地表から170cmと規定されている。エンドポストの高さは180cmで、中央に向かって10cmの下がりがある構造。砂の上でジャンプショットが行われるため、硬式テニスの約107cmより大幅に高いが、ビーチバレーボールの243cmよりは低く設定されている。これによりスマッシュやハイボレーの攻撃的プレーが生まれやすく、空中戦中心の競技特性が強調される。
Q3 : ビーチテニスで40-40(デュース)になった場合のルールとして正しいものはどれか。
ビーチテニスは試合のテンポを保つためノーアドバンテージ制が採用される。40-40になるとゴールデンポイントと呼ばれる1ポイント勝負となり、獲得したチームがそのゲームを取る。サーバーはレシーバーどちらに返球するかコールでき、レシーブ側は受けるプレーヤーを選択できる。硬式テニスのようなアドバンテージを取る方式ではなく、短時間で決着がつくため観戦のリズムが良いことが特徴だ。
Q4 : ビーチテニスを世界的に統括し、ランキングやルールを管理している団体はどれか。
ビーチテニスは2008年に正式に国際テニス連盟(ITF)の管轄競技となった。ITFはテニス、車いすテニス、ジュニアテニスなどとともにビーチテニスのルール、ランキングシステム、ワールドツアーを管理し、世界選手権や大陸別大会を主催している。これにより競技規格が統一され、ポイント制ランキングが導入されてプロツアーが整備された。ほかの選択肢に挙げた団体は正式に統括権限を持たない。
Q5 : ビーチテニスは基本的に何人対何人で行われるか。
ビーチテニスはダブルス形式が標準で、常に2人対2人で行われる。シングルスは公式競技種目にはなく、広い砂上で機動力を要するため実施例もほとんどない。2人制に特化した結果、コート幅は8mに収まり、コンビネーションやポジショニングが戦術の核となる。ビーチバレーのような3人制、4人制のバリエーションは存在しないため、ビーチテニスにおいては“ダブルスこそ基本”という認識が国際的に定着している。
Q6 : ビーチテニスのサーブに関する規定で正しいものはどれか。
ビーチテニスではインパクト時にラケットがサーバーの肩より上に位置してはならないため、オーバーハンドサーブは禁止される。これはジャンプサーブや強烈な上方打点を抑制し、ラリー性を高めるためのルール。プレーヤーは主にアンダーサーブやサイドサーブを用いる。トスを上げること自体は認められているが、インパクトポイントの高さ制限があるためスピードよりコントロールが重視される。2バウンド後の打球は失点となる。
Q7 : 国際基準で推奨されるビーチテニスコートの砂の最低深さはどれくらいか。
ITFおよび各国連盟は安全確保の観点から、コートの砂の深さを最低40cm確保するよう推奨している。浅い砂はダイブ時の衝撃吸収が不十分で、怪我の原因となる。粒度は0.5〜1mm程度が望ましく、貝殻や石など鋭利な異物を除去するのが必須。湿度管理も重要で、表面が固まり過ぎると滑りやすく、乾き過ぎると粉塵が舞うため、散水により適度な締まりを保つ運営が求められる。
Q8 : ビーチテニス発祥の地として広く知られる場所はどこか。
ビーチテニスは1970年代末から1980年代初頭にかけて、イタリア北部アドリア海沿岸のリゾート地ラヴェンナ周辺で観光客の娯楽として始まった。ビーチバレー用ネットにテニスラケットとボールを用いたのが起源で、やがて専用パドルや独自ルールが整備された。2000年代に入りイタリア国内で急速に普及し、現在ではブラジル、フランス、ロシア、日本など世界70か国以上でプレーされるまでに発展している。
Q9 : ビーチテニスの公式コートサイズとして正しいものはどれか。
ビーチテニスでは国際テニス連盟(ITF)が定める国際基準として、コートは縦16m、横8mで統一されている。これはビーチバレーボールと同じ寸法で、砂上でのフットワークやラリーのしやすさを考慮して決められた。硬いコートより移動速度が落ちるため、通常のテニスコートより小さくても十分にラリーが成立する点が特徴だ。またサイドライン外側に3m以上、エンドライン外側に4m以上の安全ゾーンを確保することが推奨されている。
Q10 : ビーチテニス公式戦で使用されるボールの規格として最も近いものはどれか。
ビーチテニスでは通常の硬式テニスボールよりも内部圧が低いステージ2のオレンジボール(直径6.54〜6.86cm、質量36.0〜46.0g、圧力0.4bar以下)が公式に採用されている。砂の上では弾みが小さくなるため、減圧ボールを使ってもバウンドはほぼ起こらず、空中戦のスピードとコントロールを確保できる点が重要。ステージ1グリーンはやや硬く、ラケットスポーツ初心者向けとして用いられるが、公式戦では用いられない。
まとめ
いかがでしたか? 今回はビーチテニスクイズをお送りしました。
皆さんは何問正解できましたか?
今回はビーチテニスクイズを出題しました。
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次回のクイズもお楽しみに。