テニスはシンプルな道具とルールから展開される奥深いスポーツで、世界中のファンを魅了し続けています。このクイズでは、グランドスラムの歴史や特徴、国別対抗戦のトロフィー、革新的な技術導入など、テニスファンならずとも知っておきたい基礎知識を問います。クレーコートの戦術、予選から優勝を果たした逸材の活躍、最速サーブ記録保持者など、競技の魅力を掘り下げながら、あなたのテニス理解を深めていただければと思います。テニスの奥深さと面白さを感じていただける10問になっています。
Q1 : 男子国別対抗戦デビスカップの優勝トロフィーは通称何と呼ばれている?
デビスカップの優勝国に贈られる巨大な銀製トロフィーは、複数段の木製台座と合わせて重量100kg以上に及び、その外観から“サラダボウル”の愛称で呼ばれる。1899年にハーバード大学のドワイト・デビスが自費で製作を依頼した際の大皿の形状が由来で、以来120年以上にわたり優勝国の名前が台座に刻まれてきた。大会形式は時代とともに変化したが、トロフィーは伝統を象徴する存在として選手たちに特別な重みを与えている。
Q2 : ネット際で打つボレーに最も一般的に用いられるグリップはどれ?
ボレーでは相手の打球を早いタイミングで処理するため、フェース面を立てやすく操作がしやすいコンチネンタルグリップが基本となる。親指と人差し指のV字をラケット上面のビベル2あたりに置く握り方で、フォア・バック両方を持ち替えなしに打てることが長所。他のウェスタン系グリップはスピンストロークに適するが面が被るため低いボレーで安定しない。プロ選手は状況でわずかに角度を変えるものの、ネットプレーの土台はほぼコンチネンタルで共通している。
Q3 : 2021年全米オープン女子シングルスで予選から本戦を勝ち上がり初優勝した選手は?
2021年全米オープン女子は予選出場の18歳エマ・ラドゥカヌが本戦を7試合連続ストレート勝ちで制し、男女通じてオープン化以降初めて予選から優勝した選手となった。決勝では同じ10代のレイラ・フェルナンデスを破り、世界ランキング150位からの快進撃で一躍スターに。大会期間を通じてサービスリターンの攻撃力と冷静なショット選択が際立ち、失セット0という圧倒的な安定感を示した。この歴史的快挙は“ニューヨークのシンデレラストーリー”として大きな話題を呼んだ。
Q4 : 四大大会などでライン判定に用いられる電子チャレンジシステムの名称は?
ホークアイは高速カメラを複数台用いてボールの軌道を3次元計算し、数ミリ単位で落下地点を可視化するシステムで、2006年の全米オープンからグランドスラムに正式導入された。選手は判定に不服がある場合チャレンジ権を行使し、映像がスタジアムスクリーンに再現表示されることで観客も判定過程を共有できる。これにより誤審への不満が減り、試合の公正さとエンターテインメント性が向上した。近年はAIによる自動判定へ進化しつつあるが名称は総称として残っている。
Q5 : 「レーバー・カップ」でチーム・ヨーロッパのキャプテンを務める元世界王者は誰?
レーバー・カップは2017年に創設された大陸別対抗戦で、チーム・ヨーロッパのキャプテンを務めるのはスウェーデン出身でメジャー11勝のビョルン・ボルグである。クールな表情とアイスボルグの異名で70年代に黄金時代を築いた彼は、引退後もカリスマ性を持ちイベントを盛り上げている。一方チーム・ワールド側のキャプテンはジョン・マッケンローで、往年のライバル同士の采配も大会の見どころ。試合は3日間でポイントが増える方式を採用し、ボルグは戦術的なペアリングで連覇に貢献している。
Q6 : 全米オープンが開催されるビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターのセンターコート名は?
アーサー・アッシュ・スタジアムは1997年にオープンし、2万3千人超を収容する世界最大のテニス専用スタジアムとして全米オープンの中心となっている。名前はアフリカ系初のグランドスラム王者であり、人権活動家としても知られるアーサー・アッシュに由来。2016年には開閉式ルーフが完成し、雨天時でもスケジュール進行が可能になった。ルイ・アームストロングやグランドスタンドと並ぶ会場の象徴で、ナイトセッションの熱狂的な雰囲気は大会の大きな魅力となっている。
Q7 : 男子公式戦サーブ最速記録263km/hを2012年に樹立したオーストラリアの選手は?
オーストラリアのビッグサーバー、サム・グロスは2012年5月の釜山チャレンジャーで時速263km/h(163.4mph)のサーブを記録し、ATP公認試合としての最速記録保持者となった。高速サーブの要因は196cmの長身と優れた体幹回転速度、弾むようなトロジャンステップからの打点の高さにある。公式記録としてはギネスも認定しており、イズナーやカルロビッチら大砲型サーバーを上回る数値。ウエアやボールの進化も影響するが、それでも263km/hは現在も破られていない。
Q8 : グランドスラム4大会のうち、唯一クレーコートで開催されるものはどれ?
全仏オープンはパリ郊外のローラン・ギャロスで開催されるクレーコートの大会で、他のグランドスラムである全豪(ハード)、ウィンブルドン(芝)、全米(ハード)とはサーフェスが異なる。クレーは球足が遅くバウンドが高いため、ラリーが長期化しやすい。スライドを多用する独特のフットワークや高いフィットネスが求められ、土特有のイレギュラーバウンドも戦術を左右する。これらの特性から全仏は“赤土の戦場”とも呼ばれ、クレー巧者が強さを発揮する舞台として知られる。
Q9 : 2020年のATPツアーファイナルズ男子シングルスで優勝した選手は?
2020年のツアーファイナルズはロンドンO2アリーナで行われ、グループステージを3戦全勝で突破したダニール・メドベージェフが準決勝でナダル、決勝でティームを破り初優勝した。メドベージェフは大会期間中にトップ3をすべて倒す快挙を達成し、その年のハードコート適性と戦術的成長を示した。大会は無観客開催で例年と雰囲気が異なったが、メドベージェフは冷静なプレースタイルと多彩なサーブコースで相手を圧倒し、ビッグタイトルを手にした。
Q10 : 年間グランドスラム(同一年に四大大会制覇)を2度達成した唯一のテニス選手は誰?
ロッド・レーバーは1962年(アマチュア期)と1969年(オープン化後)の2度、同一年に全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大会をすべて制覇した唯一の選手である。1938年に達成したドン・バッジや近年のジョコビッチでも1度しか成し遂げておらず、2度はレーバーのみ。彼は左利きの強烈なトップスピンと、芝やクレーなどサーフェスを問わない適応力で“ロケット”の愛称を得た。2度の年間グランドスラムはテニス史上屈指の偉業として今も語り継がれている。
まとめ
いかがでしたか? 今回はテニスクイズをお送りしました。
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次回のクイズもお楽しみに。